ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ16)

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嫌な予感1 ページ16

それから数分後、漸く解放されたボク。
攻防を繰り返した原因2人は息切れさえ
していなくて、寧ろボクの方が疲れてる
気がする。

「(名前)ちゃん、大丈夫?」

「はは…キョウコにはボクが大丈夫に
見えるのかな?」

ニコニコとソファに座っていた京子は
疲れたボクの隣にしゃがんだ。

「…そういえばキョウコは、家では大丈夫なの?」

「え?…まぁ、うん。お兄ちゃんも少し
可笑しくなっちゃったけど、まだ何も。」

「そっか…でも今日くらいから危ないかもね。」

「どうして…?」

どうして…それはボクが視えるから。
キミを見るボクの瞳にはキミが泣いている
姿が視えた。

でも、こんなこと言えない。

ボクは誰にも自分の力を言わない。

信じる信じて無いとか関係無い。
ただボクが言いたくないだけ。

「ボクと来るかい?」

「い…良いの？」

「ヒバリの家だけどね!!
お泊まり会をしようか!!」

「何勝手なこと言ってるの?」

チャキとトンファーを構えるヒバリを
無視して京子の手を掴み走る。

「早いもん勝ちだもんね!!
行こうキョウコ!!」

「じゃあオレも行こう♪」

「…咬み殺すよ。」

お互い話なんて聞かないで走る。
京子の足に合わせて走るボクらに
ヒバリは後ろから諦めたように付いてきた。

「…何かあんの?」

「まーね。」

一生懸命走る京子の横でベルが心配そうに
尋ねる。

「嫌な予感だけであって欲しい所なんだ今は。
…だから早めに動いてみた。」

「例のオンナ？」

「そゆこと。」

ボクが獄寺と話してる所、ベルがボクと
居られてる所を多分見られてた。
話の内容は多分聞かれてない…距離的に。

でも、繁桝だってヴァリアーのことは
知っているはず。

ボクが裏の人間だって思われた可能性が大だ。