ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ12)

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キッカケページ12

ボンゴレなんて怖くない。
怖くないのに、壊してしまえば傷つく人がいる。

ボクの嫌いな居場所にいるみんなは嫌い。
でも、愛してしまったから。
大事に思えてしまったから。
大切だと思ったから。

彼等が嫌がることをしたくない。

「マフィアなんて嫌い…嫌いだよ。」

全部、何もかもを捨てきれない。
だからこうやって嫌いだと口にするだけで
何も出来ないでいる。

全てを捨て去るキッカケがあればいいのに。
そしたら楽になれるのに…。

そんなもの…本当は望んでないくせに。

繁桝1人を壊すなんて簡単だ。
缶を蓋を開けるより単純なんだ。

でも…出来ない。
あの勾玉がそれを邪魔するから。
それこそ彼女かその気になればボクの力さえも
消してしまえるから。

消して失くして何も無かった事に
出来てしまうから。

どんなに望んでも消え去ってはくれなかった
この力も今では必要なモノ。
彼女を追い出す為に、彼女を消すために。

「…最後に嗤うのはボク。」

でも…まだ足りない。
キッカケが必要だ…ボクが彼女を本気で
消したいと思えるほどのナニカが。

今、彼女を消せばボンゴレが危ない。
ボクはそれでも構わない。

だけど、みんなは違う。

だから…背中を押してくれるキッカケが欲しいんだ。

ボクに勇気がないばかりに、立ち止まってしまう。

「テメェがどんなに拒んでも俺達には
適わない…ボンゴレが最強だ！！」

組織としてはそうかもね。
個々の力だってまぁまぁあるかも。
でもボクの敵じゃない。

「＿＿＿＿分かってんじゃん♪」