その後2-19 ページ5
「秀次、私には既に弟子が居るわ。」
「知ってます。」
「秀次は私の事嫌いでしょ?」
「……嫌いなのは迅です。」
ハッキリと言うから可笑しくて笑みが零れる。
…私を見る目は酷くやつれていたのを知っている。
私が貴方に笑みを見せる度、苦しそうな顔をする。
嫌な顔を、鋭い視線を向ける理由を私は理解して
いたんだよ。
私が……似てたんだよね?
秀次の大好きな人に。
それが苦しかったんだよね…。
でも敢えて私は、笑みを作っていた。
過去の幻影に囚われた貴方に前に進んでほしかったから。
そのチャンスを与えてあげたものと思い込んでいた。
東さんなら秀次の願う強さを与えてくれると。
「自分で最後まで面倒を見ろってことね…。」
中途半端に優しさを見せた私のせい。
……ほんとにこれから忙しくなりそうだ。
「＿＿＿＿秀次、私はこれでもスパルタなのよ。」
高らかに笑って秀次の頭を撫でる。
嫌がる素振りを見せながらも、少し崩れた表情
をする彼に私は笑みを浮かべる。
貴方の嫌いな笑みを向け続ける。
それが私が秀次にしてあげられる始まりの試練だから
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はらぺこあおむし(プロフ) - 前回もコメントをさせてもらいましたがやっぱり凄く面白いですこれからの木虎ちゃんの関係とか気になります頑張ってください (2019年4月21日 14時) (
レス) id: 28b14c1537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年3月20日 19時
