ボンゴレ10代目の妹はWTの世界に転生したそうです。【第4幕】 (ページ21)

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不穏な再会4 ページ21

彼女の背を黙って見送った後、私達は食堂の
隅の席で向き合って腰をかけた。

「…木虎とは…………お知り合いでしたか?」

「いいえ、はじめましてよ?」

この姿で会うのはね。

心底前世の姿で良かったと痛感した。
もし、今世のままだったら自己紹介どころでは
無かっただろうし。

まぁだからと言ってあの子が私のことを覚えて
いたかは五分五分だったでしょうけど?

「…言いたくないなら構いません。
(名前)さんは口に出来ない事程笑みを向けるし、多弁なので……。」

「あら?言ってくれるじゃない。
なるほど、腐っても私の弟子ってわけね。
よく見てるじゃない私のこと?」

「えぇ……まぁ…三輪や風間さんも知ってる
ことだと思います。」

たった数ヶ月でここまで見抜かれるとはね…。
私も落ちたものだわ、ホントに。

…あの場で黙ったのは私が隠し事をしたから。

「…理解していながらどうしてだんまりだったの?」

「(名前)さんには言いたくない事が合った。
そして隠したい事があった…それを汲み取れる
のは俺たち弟子ぐらいだと思ったからです。」

「貴方のそういう所が上は気に入ってるんでしょうね。」

「だから、言いたくないのなら言わなくていい
ですし…もう聞きません。」

潔く引く割には随分気になってる顔をするじゃない?

まぁ、仮にも揉めた相手が私で自分の後輩だった
んだから気にはするよね普通。