不穏な再会2 ページ19
母に……いや、彼女に似た姿を前に自然と零れ
落ちた言葉を隣に立つ准の耳に聞こえていなかった
のが不幸中の幸いと言えるだっただろう。
そう、あの子も…ボーダーに入ってたのね。
……今、何歳だっけ??
私と5つ離れていたんだっけか…。
14になるのよね…もう……そんな歳になるのか。
「お疲れ木虎、お前に紹介したい人が居るんだ。」
「ありがとうございます…紹介、ですか?」
「あぁ、フリーのA級隊員の沢田(名前)さんだ。」
「…………(名前)…。」
にこやかに私の紹介を始める准の声に我に返る。
私の名前を聞いて少し曇った表情を見せた藍に
私は笑みを貼り付けた。
「玉狛支部の沢田よ、貴女の事は准から聞いているわ。」
「……木虎藍です、よろしくお願いします。」
「俺がいつもお世話になってる先輩なんだ。
玉狛支部だけど、本部にも席を置いてるから
これからは会う事が多いだろう。」
「…そう、ですか。」
ぺこりと軽く会釈する藍は何処か不満そうな顔をした……。
自分の慕う隊長の見せる笑みに不服そうだ。
少し…拗れて育ったかなこの子は。
まぁ、あの家に産まれた運命なんだろうね。
…違う……私があの家を歪に変えた。
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はらぺこあおむし(プロフ) - 前回もコメントをさせてもらいましたがやっぱり凄く面白いですこれからの木虎ちゃんの関係とか気になります頑張ってください (2019年4月21日 14時) (
レス) id: 28b14c1537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年3月20日 19時
