ボンゴレ10代目の妹はWTの世界に転生したそうです。【第4幕】 (ページ14)

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弟子達へ3 ページ14

更に煙幕が湧き上がる中で秀次と孤月を交わす。
蒼也がベイルアウトして戦力の差が出始める。

二人がかりで視界を奪いながら連携をするまでは良かった……。

「だけど片方が消えたら?」

片足を失くした秀次に何が出来る?
視界を防いだからといって見えないのは
お互い様でしょ??

「悪いけど今回も私の勝ちで終わりね…。」

「そう……みたいですね。」

「あら?諦めちゃった??」

秀次の動きが段々と鈍くなっていく。
その度に全身に亀裂を巡らせベイルアウト寸前
の弟子を吹き飛ばし旋空の構えをとる。

「…旋空弧月。」

孤月を振り下ろし秀次のベイルアウトを確認する。

最後の1人の気配を探るように辺りを見渡す。
まだ晴れない視界を払うように孤月で煙幕を
払った瞬間、後ろに影が現れる。

「見えてるわよ准!!」

抜刀し真っ二つに斬る。

「ｯ足!?秀次のを囮にしたのか?!」

「正解です!!」

斬った影を確認すると秀次の片足。
虚を突いた准が背後に周りスコーピオンを抜く。

「…ふぅ…………漸く一太刀か。」

「ええ、今のは上出来だったわ。
秀次の残した足を使われるとは思わなかった。
2人のベイルアウトからの瞬時の策にしては
悪くなかったわよ。」

「……………。」

「…何よ?」

感極まったように、顔を歪ませた准に1歩下がる。

……え、私何かした??

何で泣きそうなの?!

「…めて………たｯ!!」

「聞こえないわよ。」

「初めて褒められたｯ!!!」

「…そんな事で手を止めるんじゃない間抜け!!」

感激している准を一括し、首を斬り落としベイルアウト。

「…褒めるくらいであんな顔する??」

雨に打たれながらさっきの准の顔を思い出す。
…トリオン体で良かった。

生身だったら絶対泣いてたもん。

流石に目の前で泣かれるのはキツイわ。

……特に弟子泣かせるとか。