その後2-16 ページ2
三輪 side
嫌いな人が居る。
いつも迅の隣を歩く綺麗な女の人。
見る度に自称実力派エリートの隣を歩く彼女を
周りはよく思っていない。
媚びを売り、A級になったと噂されている。
……そんな事はどうでもいい。
俺が気に入らないのは迅と一緒に居るという事。
偶に会うだけの関係。
迅と違って毎回話しかけて来るわけでも無く、
軽く手を振ったりとか…会釈したりとか。
でもその姿勢が綺麗だから俺は何も言わず、
見なかった事にする。
俺が嫌いなのは迅……だけだ。
ヤツの隣に居るから、目障りに見えるだけ。
きっと……そうなのだ。
�爐佑А⊇┝ 帖超�くなりたい?��
数ヶ月前に突然言われた言葉に俺はただ一言返した。
「＿＿＿＿当たり前だ。」
睨むように、俺の視界から消えろと言わんばかりの
視線に彼女はただ微笑んだ。
その言葉を聞きたかっただけなのだと、
告げた彼女は俺の意思を汲み取ったように
背を向けた。
そして三日後、俺は東隊の一員となった。
直ぐに分かった…彼女の仕業なのだと。
だから彼女の意図を知りたくて偶然本部で
居合わせた時に問いただした。
「…なんのつもりだ。」
「だって強くなりたいんでしょ?
パワーアップは出来る時にやった方がいい。
私は秀次は強くなると思ってる。
東さんの下に付けば尚更ね……。」
「だから、何のつもりで!?」
「……ただのお節介よ。」
何で俺を推薦した?
若い俺があの東さんの隊に入るなんて
拒否されたに決まってる。
でもアンタは押し切った。
「何で……俺を…!!」
なんの繋がりも無い俺に何で機会を与えた?
「……強くなりたいなら強くなればいい。
私がそのチャンスをプレゼントとしてあげる。
東さんなら秀次に戦う術を与えてくれる。
確実に強くしてあげられる居場所だ。」
大事にするんだよとやっぱり綺麗に微笑む
顔が姉さんに似ていて…嫌いだった。
その強かな笑みが姉さんに似ているから、
彼女を見る度に思い出すから…。
．
．
＿＿＿＿＿＿＿＿俺は彼女が嫌いだ。
．
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はらぺこあおむし(プロフ) - 前回もコメントをさせてもらいましたがやっぱり凄く面白いですこれからの木虎ちゃんの関係とか気になります頑張ってください (2019年4月21日 14時) (
レス) id: 28b14c1537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年3月20日 19時
