腐女子だから推しカプ守ってただけなのに【煉獄杏寿郎】

30. ページ31

今日はお仕事です。お仕事。
ほんとは行きたくないけど、頑張った分だけ煉炭の尊さが身に染みるってもんだよね！


ラッキースケベ的な血鬼術使える鬼いないかなマジで！



あ、これご都合血鬼ってやつじゃん。
なんで今まで忘れてたんだろ。

ったく、立派な力あんならそういう鬼作れよな。無惨ポンコツかよ。



そう思ってたら、目の前の店から出てきた美女に目を奪われた。



「…………」

「、？」


こてっと首を傾げた美女は、無惨さんだった。


「どなた？」


声は無惨さんじゃないけど。
こいつまじですっげェな。

ていうか、その姿知ってる。
あれでしょ？とんでもねえパワハラ発揮した時のやつじゃん。

え、なに？今やってきたの？もしかしてそうなの？
ということは、原作でいうともうそろそろ戻ってないといけないのかな。


あ、いけね。


急いでニコッと笑っておいた。


「信じられない美女でびっくりしてました！」

「ありがとう。」


うわーーー美女だなぁ。
この美女が、あんなパワハラするなんてなぁ。信じらんねえわ。


「早く帰らないと日が暮れる…鬼が出ますよ。」

「えっ？」


本気でびっくり、というか、引いた。


「自分で言っちゃうんだ鬼が出るよって。うわ引く……。もう出てるし、何ならあんた親玉じゃん？ボス感溢れ出てるっつーの。」

「………」

「ところでご都合血鬼術使える鬼いません？」


聞き終えたところで、すんごい早い攻撃されたけど避けて距離を取った。


「こう……○○しないと出れない部屋、とか作れるやつ。できればその条件は下ネタな感じがいいですな。」

「誰だ貴様」

「時檻Aといいます。あ、あなたは無惨さんでしょ？知ってる。超有名人だから。」


なんかうねうねしてるやつでまた攻撃されたけどそれも避け続けて、距離を詰めて目の前で聞いた。


「ねえ、ご都合血鬼術使える鬼いないの？使えるように出来ない？○○しないと出られない部屋、もしくは猫になる、女になる、子供になるって感じの術が使えるやつ！」


無惨さんが本当にびっくりした顔になった。


「そういう鬼を作って貴様は何がしたい。」

「は？観賞目的以外になんかある？？？」


とか言ったらジャン！と琵琶が鳴って、景色が変わってしまった。


あ、やべ。
早く帰らないと煉炭の大事なシーンを見逃してしまう。

31.→←29.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す