腐女子だから推しカプ守ってただけなのに【煉獄杏寿郎】

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真っ赤になった伊黒さんをマジマジと見ながら、私はこそっと話した。


「なんで告白しないんですか。」

「は、！？お前なんかにどうして、」

「あ、お前なんかって言った！！
せっかくいいこと教えてあげようと思ったのに！もういいです知りません！勝手に一人で頑張ってな！」

「、いいこととはなんだ。」

「え？教えませんよ？」


あんた押せばいけるよって言いたかったけど、まあいいや。

焦る伊黒さんか…。
ちょっとレアすぎ1点ものだな。宝物だわちゃんと見とこ！

………はっ！


「あ、挨拶まだでした。
はじめましてお蛇さん、私時檻Aといいますどーぞよろしく！」


そうよ、伊黒さんといえばこの鏑丸じゃん。
この蛇、令和の同人誌では甘露寺さんの胸ポロをうまい具合に防いであげたりとまあそれはそれは大活躍なお蛇さんなわけ。

挨拶しないでか！


握手なんて出来ないのに、手を差し出してみると怪訝そうな顔をしながら手に近づいてきたので、ドキドキしてみていると、伊黒さんに止められた。


「やめておけ鏑丸。」

「ひ、ひっどくないですか。仲良くなれるチャンスだったのに…」

「ふん。貴様ごときが鏑丸と仲良くなれると思わぬことだな。大体、貴様は一体なんなのだ、お館様にも馴れ馴れしい。呼吸も使えない分際で」

「鏑丸はこちらを見ている！私と仲間になりたいようだ！」

「いい加減なことを言うな！」

「いやいや、伊黒さんは近くすぎて見えないんだよ。鏑丸の顔見えてる？そんな真横じゃ顔見えないじゃん？ほら鏑丸貸してみ？久しぶりに横からじゃない鏑丸を拝んでみ？」

「か、鏑丸に触るな！」

「なんでよ！！！友達になりたいだけじゃん！！」

「貴様ごときが鏑丸と仲良くなりたいなどと、「まあまあ伊黒さん！」


甘露寺バックハグを受けた伊黒さんは、それはそれはまあびっくりするくらい一瞬で大人しくなった。

だよね、あの豊満な胸が背中に当たってるんだよ？
そりゃあねーーー。


「鏑丸と友達になりたいだけなんだから、いいじゃない！ね、時檻さん！」

「そうだそうだ！」

「貴様は黙ってろ。」

「まあまあ！A少女も落ち着くといい！」


私も煉獄さんに頭ぽんぽんされてびっくりするくらい自分が大人しくなった。すんッてなったよ。

え、だって……頭ぽんぽんよ？
あ、もう一人の私がついにシンバル持ち出しました。

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