無個性だけど私には覚悟の炎があるー第7章ー【ヒロアカ】×【REBORN】

Episode 15-16 ページ20

「…分かった、もういいよ。」


「……A。」


「ねぇ、イレイザーヘッド。
貴方が私を救ってくれるって言うのなら。


貴方が私のヒーローだって言うのならば!!



私を助けてｯ!!
こんな…苦しいだけの世界から私を助けてよ。









＿＿＿＿私のヒーロー、私を救けて(殺して)。」






もう…どうしたらいいのか分からない。
だっていつだって選択肢は1つだった。


私の選択肢は1つのはずなのに。
ずっとこれが正解だったはずなのに!!




貴方という存在が沢山の選択を提示するから。





分からなくなったの。





私は…どうすれば救われるの?





「俺はお前を殺さない…だが、救うことを諦めるつもりは毛頭無い!!
お前が初めて言ったその言葉を俺は絶対に無かった事にはしない。
お前のヒーローとして俺が責任持って助けてやる。」



「…ほんとうに、酷いひとよ。
壊れた悪にそんな事を言うなんて。」



「壊れてねぇさ…思い出しただけだ。
本音を吐露する事は悪じゃねぇ。
大丈夫だ、お前が投げ出すもの全て拾ってやる。
一緒に背負ってやるから……もう泣くな。」






嫌だ…戦いたくない。


貴方を傷付けたくないの。



でも、分からないの…どうしたらいいのか。




だからもう…戦うしかないの。
私を壊してくれないのなら。


しょうがないじゃない。





もう、苦しいのは嫌なの…!!





「＿＿＿＿ｯ!!?」





頭が痛い…割れそうだ。


声が聞こえない、イレイザーさんが手を伸ばしてる。
でも私はそれに応えることは出来ないんだよ。



あぁ、視界がボヤけて…。
身体が酷く重たい…立っていられない。









「＿＿＿＿Aｯ!!!」









私を呼ぶ声は、誰だったんだっけ…?

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