Episode 8-4 ページ40
「初めまして、貴女が(名前)ちゃんね?
…噂は聞いてるわよ〜とても優秀なんですって!!
ウチの子ってば人見知りが激しくって……。
でも(名前)ちゃんなら期待出来そうだわぁ!!」
此処でも…そうなのだ。
何処へ行っても私は呪われ続けた。
私は……優秀なんかじゃない。
普通の子どもなんだよ……と言いたいのに言えなかった。
その言葉を綴には既に重圧は外堀もそして内側
も埋められてしまっていたから。
その期待の眼差しが何よりも私の苦痛だった。
「…勝手に背負わせられてキミも難儀だね。」
親同士の会話を聞いていたくなくて庭園で
1人佇んでいたところに彼が現れた。
2階のテラスから見下ろすように、ただの景色
として見るかのように私を見下ろし呆れるように
小さく微笑む恭さんと私は出逢った。
「…あなたが…………きょうやさん?」
「うん、そういうキミが(名前)…だ。」
「えっと…?初めまして??とか言うべきかな?」
「要らないよ、そんな挨拶。」
これまで出逢った誰とも違うオーラを放つ
恭さんに私は惹かれた…のかもしれない。
私と同じように親の期待を一身に独りで
受け止めている彼に共感したと同時に、同情もした。
彼も同じように無駄に期待を受けているのだと。
然しどうだろう……?
彼はあまりにも淡々としていて気にも留めて
いない振る舞いをする。
「…苦しくは……ないの?」
「うん。」
「ど……どうして…?」
つまらなさそうに空を見上げた恭さんは一言呟いた。
「僕は……誰にも囚われたくないから。
目を瞑るんだ、自由で在りたいから…あの雲のようにね?」
空に手を翳す彼の瞳は少しだけ楽しそうで、寂しそうだった。
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渦鬱 - コロナ渦で見つけた作品ｗ何気なく見てたら普通にハマって読んでて自分でもびっくりww番外編とか話逸れるような脱線が無いから読みやすい!!たまに分かりずらい心情あるけどこっちで勝手に考察しろってこと?ｗでも予想するのも考察も好きだから妄想膨らんでる← (2020年9月18日 9時) (
レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
193 - 自分ももっと伸びていいと思います!!↓同じこと思ってる人いてマジ同士ｗ作者さんの作品全部見てる勢だけど、今までで1位2位くらいで好き!他の作品もみんな見てくれー!!ｗ (2020年9月18日 9時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
もっとやれ - シリアル好きには溜まらん!!ｗてかもっと伸びてもいいと思うこの作品!! (2020年9月18日 9時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
妖凛 - 読み返してると最初のトップページ?の紹介ページ?みたいなところで夢主ちゃんの現段階の心情と、ちょっと後の心情が描かれてるの好き!毎回トップページの感情伏線ここで回収するんだなってなる!! (2020年9月18日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年12月12日 10時
