Episode 8-1 ページ37
夢主 side
体育祭本番、雄英の制服を来て観覧席で物見胡散に耽っていた。
勝己の宣誓も奇想天外な障害物競走も騎馬戦も
…どれもハッキリ言ってそれどころでは無かった。
どうでもよかった……と言い切るには少し思うところもあるけど、やはり眺めるだけの景色でしかなかった。
観客の声援も何もかも私には届く事は無かった。
呆然とその景色を眺めながら私は妹の事をずっと考えていた。
骸クンから聞いた内容を整理するように1週間の会話を脳内で再生し続けた。
あの子が完全に敵対の意志を見せたこと。
自らを差し出して実験のモルモットを望み、そしてその結果…力を手に入れたこと。
襲撃は、死者は出なかったと報告を聞いた時から私は感じていた…理解し得ていた。
＿＿＿＿彼女から私への宣戦布告なのだと。
何故襲撃が日本支部でもボスの家でも並盛街でも 無かったのか……敢えてボンゴレ本部を狙ったのかは容易に想像出来た。
私の手の届かない場所での不幸を招きたかったのだ。
あの子は私の嫌がる事を昔から心得ている。
だからこその、私の近況での襲撃じゃなかった。
ボンゴレの力を彼女はしっかり理解している。
故に、彼等との対峙を避けたのだ。
彼等と出会ってしまい……心が揺らいだら?
完全に敵として眼前で看做されたら?
覚悟が揺らいでしまう…。
そう、あの子は自覚していた。
アレでいて妹は妙に賢いところが……いや、賢いと云うよりずる賢いが正しい言葉だろう。
そしてなにより、冷静になりきれない。
それが彼女の強みとなっている。
その欠けた冷静さが彼女の判断を決意を根強く固定させている。
私を憎むばかりに周りが見えていない。
然し、やるべき事は解っている。
馬鹿だけど阿呆じゃあ無い。
思考は幼稚で我儘のお姫様気取り体質だけど
あの子を突き動かす道理が私が為に至って
本質を見抜き突いてくる。
あの子が標的を�犹筬瓩乏猟蠅気譴浸�、
彼女はいつだって私の嫌い苦手とすることをして見せてきた。
昔から…そうずっと昔から変わらず。
同じ手で私は彼女の掌の上で踊ってきた。
＿＿＿＿否、踊ってあげてきたのだ。
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渦鬱 - コロナ渦で見つけた作品ｗ何気なく見てたら普通にハマって読んでて自分でもびっくりww番外編とか話逸れるような脱線が無いから読みやすい!!たまに分かりずらい心情あるけどこっちで勝手に考察しろってこと?ｗでも予想するのも考察も好きだから妄想膨らんでる← (2020年9月18日 9時) (
レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
193 - 自分ももっと伸びていいと思います!!↓同じこと思ってる人いてマジ同士ｗ作者さんの作品全部見てる勢だけど、今までで1位2位くらいで好き!他の作品もみんな見てくれー!!ｗ (2020年9月18日 9時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
もっとやれ - シリアル好きには溜まらん!!ｗてかもっと伸びてもいいと思うこの作品!! (2020年9月18日 9時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
妖凛 - 読み返してると最初のトップページ?の紹介ページ?みたいなところで夢主ちゃんの現段階の心情と、ちょっと後の心情が描かれてるの好き!毎回トップページの感情伏線ここで回収するんだなってなる!! (2020年9月18日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年12月12日 10時
