Prologue 11 ページ11
「終わらないやり取りに嫌気がさしたってだけ
じゃないらしい…肝心な事は言わねェ。
が、言える範囲で助けろ。
あぁ…ほんとお前、大人過ぎるよ。
プロと話してるみたいだ。」
「…口は上手くない方なんだけどなぁ。」
「それが嘘かどうか今は置いとこう。
俺は俺の立場に則りお前の真意を見極める必要
がある…だからこれまで黙って見てきたわけ
なんだがな……どうにもお前はあっち側寄りだ。」
1番隠したい部分を暴いてくる。
開口一番で見られたくない肝心な所を、
真実を見破ってくる。
あっち寄り…言いたいことは伝わってる。
つまり私が黒に近いということ。
「そういう所だよ…言い回しやなんやらに偉く
拘りを見せる。よく見極めようとしてる。
俺の言葉を理解したように考え込む。
確か、中三だったな?
年頃の女子中学生がするような目付きじゃない。
ましてや思考でも無い。」
「それは…言い過ぎなのでは?」
「どうかな?その言い回しは思い当たる節が
あるからじゃないのか??」
「……否定出来ないや。」
呆れを通り越して笑いが込み上げてくる。
この人、本当に狙ってきてるな。
観察眼が鋭い…見られ過ぎたんだ。
慎重になり過ぎた結果がコレだ。
一門一句聞き逃さず、知りたい事を聞き出してくる。
こっちに答える気がなくともだ。
口答え、態度、姿勢を見て聞いて……あぁなるほど。
まるで尋問を受けているようだ。
「困ったなぁ〜。」
口車に乗っかてはくれないこの男は既に私が
黒だと確証付けてる。
実際私は、こういうやり取りは苦手だ。
どちらかと言えば、聞き手だからだ。
経験の差が此処で出てしまう。
いや、性格……かな?
昔から私が関わる相手には困らせれたものだ。
無口系に鍛えられた相手が伝えたい事を
見逃さない観察眼に、よく喋る五月蝿い系に
調子良く合わせる低姿勢。
正しく人間性に磨き上がったに違い無い。
だからだろう、一々私は反応してしまった。
彼が喋る事に…またお巡りさんの態度に。
今更見逃してくれるわけもない、か。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 468人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラッキーボーイ - シリアル展開ですかね!!こういう作品大好きです。リボーンも世代（笑）なんで嬉しいです!!神作と期待大ですｗ (2020年9月18日 8時) (
レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - ヒロアカもリボーンも好きなのでうれしいです。リボーン好きにはたまりません更新頑張ってください！ (2020年7月14日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
くみこさん - 勝己の名前呼び！！ありがとうございますっ！！！！！あー！！勝己尊い (2020年1月28日 18時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - すみません…今更なんですが、登場人物設定の（名前）ってわざと全角（で、半角）で閉じてるんですか？もし、わざとではなければ両方とも半額（）を使ってみてはどうでしょうか？ (2019年9月29日 22時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
唄詠(プロフ) - アイさん» REBORN好きが沢山居て嬉しいです!!更新頑張ります、ありがとうございます!!! (2019年7月21日 11時) (レス) id: ea4e738573 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唄詠 | 作成日時：2019年7月19日 19時
