入学式 ページ11
事の始まりは入学式だった。
たまたまクロ君の隣の席だった私。
第一印象？そんなの決まってるじゃない。
その髪型どうなってんの？
しかないよね…うん。←
「ねーキミさ、間違ってたらごめんだけど…。
もしかしてバレー部元監督のお孫さん？」
「…君、バレー部？」
「そ、猫又監督のご指導賜りたいと思ってきたんだけどね。」
「…今、身体壊してるからね。」
お互いに一言二言交わして思ったことは多分
同じこと。
「「食えないタイプだ。」」
バレー部と聞いて仲良くはなれないな。
なんて思ってた直後、彼とは結構息が合ってしまった。
「俺、黒尾鉄朗ねヨロシク。」
「猫又(名前)。」
会ったばっかで色んな事を話した。
他愛も無い話ばっかり。
でもクロ君が話すことの殆どはバレーだった。
「(名前)はさ、バレー嫌いなのか？」
「…いきなり名前呼びですか。」
「いやぁ…猫又監督の印象強くて言いにくくって。
俺のことも名前でいいぜ！」
「クロ君で。」
それからは彼の幼馴染みが自分の事をクロって呼んでるとか、その子がゲーマーとか凄い観察眼だとかっていう幼馴染み自慢が始まった。
「私の幼馴染みも此処に来てるよ。
優しくて男前なの…クロ君とも仲良くなれるよ。」
「お、マジか！！楽しみだな！」
「あ…クロ君部活良いの？」
「ヤッベ…俺行くわまたな！！」
手をヒラヒラと振り体育館に向かった彼が幼馴染みと好みが正反対だということが分かったのは次の日だった。
「クロ君…わざと聞いてきたな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豆犬(プロフ) - 作者さんのお兄さん優しい...良いお兄さんですね!! ((ただただ、これが言いたかっただけ← (2018年5月5日 17時) (
レス) id: 7127065132 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・) - この小説が一番好きです(*´ω｀*)更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: e356b7a08c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唄詠 | 作成日時：2017年11月18日 21時
