第136話 ページ7
実「これからもどんどん頼って頂戴灯ちゃん。
私は貴女の味方ですもの。」
機嫌よく私は彼女を追い越し診察をしている
医務室長に声をかける。
医「…ただの貧血、そう思いたいんだがなぁ。
どうもそうにもないみたいだし、嬢ちゃん達は知ってるんだろ？この子の病気を…話してはくれんか？治療のしょうがない。」
思ってたよりも相当深刻化しているわね。
奏「言ったところでアンタにはコイツを助ける事は出来ない。その事実は変わらん。」
瞳「言う必要の無い事ね。」
どうしてそこまで隠したがるの？
医務室長が信じられない？
…違う、もっと根本的な、そう…知られてはいけないこと。
彼女自身が望んでいる…とか。
医「では、君たちは彼女をこのままにしておいても良いと言うのかね？」
奏「そうだ。」
医「それでも友だちかね？」
友だちを思うのなら言うべきではないのか。
口論が始まったところで止めに入りましょうか。
実「落ち着いて…医務室長も貴女も。
彼女…放って置いて本当に良いの？」
奏「さっきからそう言ってる。
問題無ェってことたよ。」
問題が…無い？
じゃあ、あの冷たさは何？
ダメよ…ダメ!!
さっき聞かないって言ったばかりでしょ！！
我慢よ我慢…。
奏「いつもこうやってコイツの目を覚ますのを待つんだよ。…だから問題無ェよ。」
苦しそうに言葉を放つ彼女は知ってるみたいだ。
どうしようも無いことを。
それが悔しくて辛くて痛いものなんだと。
実「医務室長…どうやら今までもこういう自体はあったみたいだし、目を覚ますのを待ちましょう？征ちゃんの負担になるといけないからこの事を内緒にお願いします。」
医「全く…医者としてそれを認めるわけにもいかないのだがね。仕方が無い、彼女の方がよっぽど詳しいからね。話す気になったら聞くとしよう。坊っちゃまの負担というのも賛成だ。気が付かれるまでは秘密にしておこう。」
良かった…なんとかいったわね。
横で驚いてる灯ちゃんにウィンクをした。
するとまた楽しそうに笑って彼女もウィンクをした。
実「じゃあ…私はこれでね。みんなが心配しちゃうこら。おやすみなさい。」
手を軽く振って出ていく。
医務室長も一緒に。
最近の若者は態度がなっとらん！！
など愚痴を聞きながら部屋に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メガネ擬 - 最終パート楽しみにしています。でも寂しくなりますね唄詠さんの小説が終わっちゃうのは... 最終パート楽しみにしています。頑張って下さい！ (2017年9月8日 18時) (
レス) id: af95188728 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)鴉月(プロフ) - いよいよ最終パートですか！とっても楽しみです！毎日更新楽しみに待ってます。とても大好きな作品です。最終章も頑張って下さい！ (2017年9月8日 13時) (レス) id: fb2429c5d1 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 更新見たヨ。次からも更新頑張ってヨネ。 (2017年9月4日 11時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続き早くチョウダイ (2017年8月31日 1時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唄詠 | 作成日時：2017年8月18日 13時
