私の字 ページ32
花「よぉ…速いな。」
結局、さつきと会うこと無く体育館に着く。
1番と思っていたが花宮が先に居た。
優等生の皮を被った悪童。
「おはようございます花宮先輩!!
先輩こそお早いですね!!」
バスケ部の連中は彼が『悪童』だと知らない。
そう…ただの優等生でバスケが出来る奴。
というイメージだろうか?
入部初日に私の猫被りが勘づかれる位にはゲスい男だ。…まぁ、色々合って私も本性を明かしているのだが、基本はこの通り何処であっても猫被りである。
灰崎や主将にもバレているがミーハーを潰す事を条件で見逃して貰ってる…というより、私の暗躍のおかげで部活を楽しくしてやってるからあまり何も言われない。ただ、何か問題がある時は何故か味方になるのだこの3人は。
私の裏を知って尚。
変な奴らだ。
花「やっぱテメェ…頭打ったか?」
いつも通りの筈なのだが…。
何故このような事を言われているのかな私は?
「失礼極まりないですね。」
プイと視線をわざとずらす。
可愛らしく自分の容姿を活かして。
花「…お前に渡したいモンがある。ほら?」
真っ白な封筒を渡される。
流石にラブレターとか期待はしない。
だってこの悪童だ。
そういう事なら口で言うはずだろうし。
「何ですかコレは?」
花「お前が1番知ってんだろ。」
怪訝しい顔をされる。
また、だ。
どうして今日はそんな疑惑の目で私を見ているの?
「知りませんよ。」
私が知ってるって何?
気になる内容に私は封筒の裏を見る。
「…私の字だ。」
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雪だるま - テニプリ出てます?! (2017年11月4日 22時) (レス) id: e556873c73 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 番外編終幕オメデト。本編の更新結構楽しみにしてるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年7月21日 23時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。番外編も良いケド、本編も更新してヨネ。 (2017年7月11日 0時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唄詠 | 作成日時:2017年7月9日 22時