ヒロインVSヒロインpart3【テニプリ】×【黒バス】

どうしてこんなにも… ページ16

憎い…憎くて堪らないの。
でもどうしてかしら？
目の前の彼らを見ても怒りが出てこない。







緑「具合でも悪いのか？」


黄「(名前)っち保健室行くっスか！？」


青「そういや…今日お前を見てないって噂広まってたケドサボってたのか？」


紫「峰ちんと一緒にされるのは嫌だよねー？」


黒「(名前)さん青峰君の事は無視して大丈夫です。」


赤「そこまでだお前達。(名前)、具合が悪いなら見学しても構わないよ。それなら本当に緑間が言った通り保健室に行った方がいいかもしれないね。」







カラフルな色が目に悪い。
見たくも無い顔。
生涯を掛けてもう一切見たくない顔。




皆が優しく声を掛けてくれている。
ずっと昔に望んだ言葉達。
キセキの音が色が何もかもが気持ち悪い。





さ「(名前)…体調が悪いって気づいてあげられなくてごめんね？保健室行く？着いて行くよ？？」






やめて…やめてやめてよ!!
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!
触らないで！！
私に…触らないで!!






彼らに対する憎悪が溢れ出てくる。
故に益々表情が険しくなる。
それに連れ、また皆は心配の声をかける。






負の連鎖が起きている事も知らずに。






貴「ありがとう…そうしたいのは山々だけど、マネージャーの仕事は選手のサポート。私が折れる訳にはいかないもの。ほら、みんな練習再開!!」






無理やり笑顔を作りポンと背中を押す。
渋々といった感じで練習に戻ったが、
隣にからさつきが離れない。





さ「ねぇ…本当に大丈夫？顔、真っ青だよ？？」







アナタが居なくなったら元に戻るわ。
とは言えたら良かったんだけどね。
最高に気分が悪いのは半分は貴方達で、
もう半分は奇病のせい。






貴「もう、心配症なんだから。
大丈夫だよ？私は全然体調不良なんかじゃ
ありませーん！！」







へらりと笑えばさつきは何も疑わずに
仕事に戻った。








最初からそうしていればいいものを。
まぁ、私は私の『仕事』をしましょうか。

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