二人 ページ31
レイside
風を切る音とともに、鎌が飛び交う。
これじゃあ攻撃がまともにできない。
「レイっ!左に三十度避けなっ!」
「えぇー!シイナ様!それは無理難題です〜!」
「普通に避けてんじゃねぇか!華麗にっ!」
と、何度もそんなやり取りをして場を和ませようとしているのだ。
「邪魔だ。」
ラークは何も無いところで腕を一振、
「っ·····!!!」
途端に背中に激痛が走る。壁に打ち付けられたようだ。
動けない···
『無様だな。』
朝笑うような声。
シイナ様も反応を示す。ただ、ラークには聞こえていないようで、二人で首をかしげた。
『私が誰かわからんとは、お前たち、本当に火の国の人間なんだろうな?』
そのとき、ぼくの頭の中に、黒い二つの手袋が浮かび上がる。どうやらシイナ様も同じことを思ったらしく、目を見開いて驚いている。
この声の主は、──カルガバールだ。
『私は今、貴様らにテレパシーを送って会話している。その他の疑問は一切受け付けん。
そして、本題に入る。今あの小娘も、貴様らも危機的状況だ。
違法な行為をしてまで手を貸したのに、ここであっさりやられれば、こちらとしては評判が落ちる』
((そんなに評判よくない気が/だろ。))
『小僧。貴様、何を願う?』
唐突な問いかけに少し反応が遅くなる。
何を願うって···
その刹那、ぼくの脳裏に、つい先ほど告げられた、ぼくらの出生が甦る。
できることなら、
「レンと二人で戦いたい──···!」
交代交代じゃなくて、同時に、おんなじ場所で、おんなじ時間に、戦いたいんだ。
『面白い。これは見物のしがいがありそうだな。』
そういうと、プツリと音がしたかと思うと、体の内側があつくなった。
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ユキカ(プロフ) - ありがと〜!!!(号泣)おねーちゃんのこと大好きぃぃぃ!! (2020年12月7日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - ユキカさん» 全然っ!wゆっくりでいいからっ都合に合わせて暇なときに書いてくれていいからね!合作一緒に出来てるだけで、私は嬉しーんだからww (2020年12月7日 22時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - ありがと〜!合作の方、更新してなくてごめんね!近いうちに、ちゃんと更新します! (2020年12月7日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - え、え頑張って!?part3とか、めためた楽しみにしてるかんね!?おねーさん、ボンボン振り回してるからね!?←← (2020年12月7日 22時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» カイ:え、オイラってそんな感じだったの?! (2020年11月21日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shizukubob1/
作成日時:2020年5月29日 17時