嘘じゃない ページ30
「なっ···!?」
嘘だ。
チトセが消えちゃうなんて、嘘だ。
ねえ、さっきみたいに笑ってよ。
おれにしかできねーよってさ、意地悪に笑って?
そんな、獣みたいな顔しないでよ。
ねえってば···
「···時の門番──···」
あたしの呼び掛けに応じてくれたのかと思ったら、チトセは攻撃態勢に入っただけだった。
「チッ!めんどくさい!その坊っちゃんはあんたがけりつけな。おい、レイとやら、あたいと一緒にラークに決着つけるよ!」
と、シイナはテキパキと指示をして、レイとカリンを率いてラークの方へ、向かってくれた。
─キィィィィィィン─
耳鳴りがしはじめ、あたりがセピア色に染まりつつある。
まずいっ···!
そう思い、急いできびすをかえす。
「···チトセっ!」
「······」
無反応。
知らなかった。無反応がこんなに悲しくて、寂しいものだったなんて。
「···っ、風よ──」
ごめんね。みんなをたすけるためには、チトセを倒すしかないのかも。
そんなことできないし、するつもりは無いけど、せめて向こうの二人がラークを連れて帰れるまでは粘る。
そう覚悟を決めた。
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ユキカ(プロフ) - ありがと〜!!!(号泣)おねーちゃんのこと大好きぃぃぃ!! (2020年12月7日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - ユキカさん» 全然っ!wゆっくりでいいからっ都合に合わせて暇なときに書いてくれていいからね!合作一緒に出来てるだけで、私は嬉しーんだからww (2020年12月7日 22時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - ありがと〜!合作の方、更新してなくてごめんね!近いうちに、ちゃんと更新します! (2020年12月7日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - え、え頑張って!?part3とか、めためた楽しみにしてるかんね!?おねーさん、ボンボン振り回してるからね!?←← (2020年12月7日 22時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» カイ:え、オイラってそんな感じだったの?! (2020年11月21日 22時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shizukubob1/
作成日時:2020年5月29日 17時