らくだい魔女と魔界の王族part2＊復活の王編＊

式神 ページ16

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フワッと手に暖かい何かが乗った。

知ってる。この温もりは


｢なっ！貴様は死んだはずのっ...！？｣


｢キースっ！｣


あたしはキースの名前を呼んで飛び付こうとした


が...


──するっ


キースの体をすり抜けてしまった。


｢え... ...｣


実体が無い...？


｢よく、生きていましたね。｣


と、コトリはさっきまで混乱していたのを全く感じさせずにキースに問う。


『えぇ。ぼくはアベル様がつくられた式神ですので、肉体は滅んでも精神を具現化することは可能でした。』


『それに、ぼくはフウカの影の存在。フウカを護るために存在しているようなもの。』


するとチトセは


｢影...？お前がか？｣


今一理解できていない様子だ。


『わかりやすく言うと、君の親戚のセイラさん。彼女は青の城の影と呼ばれているようだけれど、そんなの存在しない。彼女もまたぼくと同じ、君を護るためために生まれた式神さ。』


セイラちゃんが？


｢セイラが...？｣


でも、どおりでチトセよりも魔法が強かったわけだ。

だが、この今はそんなことを述べている時間は無い。


｢だが、式神一体が仲間に加わったところで、あなた方に、勝機は無い。無駄な事です。｣


コトリは余裕そうに言葉を発し、こちらを挑発してくる。



いいじゃない。



そっちがその気なら



迎え撃ってやる！

開始の合図は炎の渦→←大丈夫

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