【WEST】君と僕の秘密2【K.N】 (ページ27)

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＊神山side

神「……っ、はぁ、はぁ」

スーパーの周りは一通り探した

けどいなくて

あぁ、もうどこにおるんや

神「………？」

少し前にある信号機

なぜか気になって周りを見渡した

神「…………いた…！」

見覚えのある服装で走ってる女の子

間違いない、Aや

………まって

今のAは完全に周りが見えてない

前も見ずにただただ走ってる

前には信号機

運悪く、青色の光は赤色に変わる

やばい……っ

疲れてあまり動かない足を無理矢理前に出す

間に合え、

間に合えっ！！！

神「Aっ…………！！！」

腕を強く引っ張って引き寄せる

一瞬前を見て驚いた彼女は、俺の腕に収まると気を失った

神「A……？」

「お、おい、大丈夫か！？」

ぶつかりそうになった車の中からおっちゃんが出てきてAの顔を覗く

神「びっくりして気を失ってるみたいやけど…どこもぶつかってないし、大丈夫やと思います」

そうか、ほんまにごめんなぁ、と謝るおっちゃん

いろいろ話して、念の為、と渡された連絡先が書かれた紙をポケットに入れ

腕の中で俺にもたれ掛かる彼女を落ちないように抱き抱えて急いで家に帰った