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かさぶたぶ……01 ※ ページ24
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相葉「潤くん……俺以外に、ちゃんと友達できたかなー」
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生まれ変わった相葉は、自分以外の友達がいなかったライオンの事を思い。
ポツリ、と呟きました。
それをみた櫻井が「大丈夫だよ、根拠はないけど」、と笑いました。
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えぇ、その通りです。
櫻井が言う通り、心配はない模様です。
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松本「ああ、そうかよ！だったら勝手にしろよ！！」
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遠い遠い、時間も場所も違う所で自分の事を思う者がいるなんて、この松本は知りません。
ライオンは生まれ変わって、今では誰からも愛される少年になっておりました。
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その目はライオンだった時同様に鋭く、見た者の心を射抜く瞳です。
伏せられた睫毛は子供らしからぬ憂いを帯びており、それだけが、あの、寂しいライオンだった時の面影を残していました。
でも。
今はそんな事、誰も知りません。
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ただの少年 松本は「イテ……」と、小さな声で呟いて、自分の膝をみやりました。
するとそこは大きくすりむき、松本の唇によく似た赤い赤い色がべったりとくっついていました。
そうです、松本は膝小僧をすりむいてしまったのです。
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松本「なんだよ、カズのやつ……」
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そう言いながら、松本はその夜。
しみるのを我慢してサッと傷口を洗うと。
傷口がしみないように、体育座りをしてお風呂に入り─────お布団に入ってからもやっぱり「カズのやつ……」と、苦々しく呟いて寝たのでした。
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作者名：12（とうふ）
作成日時：2014年8月17日 3時
