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季節は廻って、春になりました。
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＃「まあ！なんて綺麗なの！！」
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誰もがそう言わずにはいられません。
潤が没したその場所から、相葉がいた所までは一面金化粧です。
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＠「本当、なんてきれいなタンポポなの」
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もしかしたら潤は願い通り、相葉の姿かたちに生まれ変わったのかもしれません。
ライオンの名前を冠した、その花─────タンポポに、生まれ変わったのかもしれません。
そうして。
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潤が望んだそのとおり
ライオンとよく似ているのに、だけどライオンの様に恐れられる事はなく
誰からも愛されるように、なったのでした。
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櫻井「相葉ちゃん、タンポポだったの？！」
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驚く櫻井に、相葉はにっこり笑って「そうだよ？」と言いました。
それから、続けてこういいました。
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相葉「俺が笑うと、潤くんも笑うんだ。そうしたら俺、もっともっと幸せになるんだ。
だからね、やっぱり楽しいから笑うんじゃなくって、笑ってると楽しくなるんだよ」
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「俺も潤くも、翔くんも」、と。
相葉は笑って。
「潤くんには直接言えなかったけど、俺は潤くんに幸せにして貰ったから、俺も誰かをしあわせにしてあげたい」
と、そう言うと。
櫻井がやっぱり笑って「じゃあ、俺も誰かのこと幸せにしてやらなきゃな」と。
「俺の笑顔で」、と─────ちょっと悪い顔して笑い、ふたりは顔を見合わせて、笑ったのでした。
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みんなみんな、しあわせになったのでした。
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Dandelion
【名詞】【可算名詞】
【植物, 植物学】 タンポポ(蒲公英)
【語源】
フランス語「ライオンの歯」の意
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That's all!!
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作者名：12（とうふ）
作成日時：2014年8月17日 3時
