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松本(あいつは違う)
松本(全然違う)
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相葉は、ただニコニコ笑ってそばにいてくれるだけです。
他の動物のように、何かをプレゼントしたりする事はありません。
時々、相葉の友達もやってきました。
蝶のAはヒラヒラと飛んで、相葉に止まったかと思うと─────潤の前で相葉にそっとキスをしました。
驚く潤の鼻に今度は止まると「あっかんべー」と舌を出す事もありました。
そんな事も、潤には初めての事でした。
嬉しくて潤はやっぱり泣いたのでした。
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松本(あいつだけは、違う)
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献上された金色の石をみていると、なんだか相葉に会いたくなりました。
そんな金色が。
相葉に良く似たその色が、相葉の優しい笑顔を思い出させてならなかったのです。
だから─────潤は飛び出しました。
金色の石を咥えて、飛び出しました。
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ゴロゴロゴロ……
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今にも雷が落ちてきそうな、嫌な天気です。
でも、潤は堪らなくなって─────相葉に会いたくて、会いたくて。
会いたくなって、ボロボロの吊り橋を、金色の石を咥えて渡りました。
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作者名：12（とうふ）
作成日時：2014年8月17日 3時
