another story 15『不意な質問』 ページ16
〜貴方side〜
何時もよりも目覚めがいい今日という日。
隣には、少し目元を赤くしているアッシュが規則正しい寝息をたてて、眠っている。
寝顔だけ見ると年相応なんだけどな……
何て思いながら、起こさないよう慎重にベッドを降り、洗面所へ。
いつも通り顔を洗い、キッチンへと移動して珈琲を用意する。
その間にアッシュの分の飯を用意して、俺は理想通りの朝の過ごし方をしていた。
そんな調子でバタバタと動くこと20分。
目を擦りながら起きてきたアッシュに挨拶をして、俺は作り終えた朝食をテーブルへと並べる。
｢アッシュ、飯できたぞ｣
｢あぁ。……これって｣
｢ん？何だよ｣
テーブルを見て目を見開いたアッシュの姿を見て、俺は首を傾げ用意した朝食を見た。
何か可笑しいか？
ホットドッグ、エビとアボカドのサラダ、珈琲。
アメリカ人からしたら、この朝食は可笑しいのか？
｢もしかして、嫌いな食べ物でもあった？｣
｢これは、何時も食べてるのか？｣
｢え？あぁ。…何か、これ食べないと落ち着かなくてさ｣
｢ﾌﾌﾌ…ｱﾊﾊﾊ!!朝から最高だ！！｣
腹を抱えて笑い出すアッシュを見て、目が点になる。
人に朝食を用意して笑われた事なんて、生まれてこの方初めてだ。
｢なんだよ｣
｢お前、これ。俺の好きなもんばっかりだぜ｣
｢は？｣
その言葉を聞いて、僕は飯とアッシュを交互に見た。
アッシュの好物？
俺が毎日食べてた朝食は、アッシュの好物？
嘘だろ？
なんで？！
｢つ、作り直す！！｣
｢何でだよ。食べようぜ！最高の朝だ！｣
｢そのニヤけ顔止めろ！ムカつくから！！食うな！｣
｢落ち着けって！ほらほら。オニイチャン、席に着いて！｣
｢クッソォォオオ！！｣
癪に障るアッシュのにやけ顔に拳を食らわしてやりたくなりながらも、結局向かい合って食べる朝食。
朝から嬉しそうな彼の笑顔を見ると、何故だか自分の怒りも自然と治まっていく。
涙じゃない。
笑った顔がそこにある。
｢アッシュ｣
｢ん？｣
｢記憶を無くす前の俺が、もしお前のことを好きだったとしたら…どうする？｣
｢え？｣
ｶﾗﾝｯと音が鳴り、落ちたフォークがテーブルに転がる。
｢悪い。気を悪くさせたか？｣
｢いや。何でそんな事聞くんだ？｣
｢それは……｣
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エリンギ - 初コメです。私は20代ですがこの作品が本当に大好きでちょこちょこ更新してないかなーと思って見てました。今日開いたら更新してたので最初から読み直して更新分を楽しもうと思います。更新楽しみにしています、自分を大事に頑張ってください！ (2月27日 22時) (
レス) id: 6d5f28664b (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 初コメ失礼します。とりあえず言えることは最高でした！！続きが気になって仕方ありません。ですがお忙しいのかと思われますので、無理のない範囲で更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (12月8日 23時) (レス) id: f3bce32c70 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 初コメ失礼します。BFと同時進行で読んでたのでもう苦しすぎて……。お願いします、続き書いてください！あと、ユエルンくんとかシンくんもまた出てきたら嬉しいです！最後になりますが、素晴らしい作品をありがとうございましたっ (2023年1月25日 11時) (レス) @page17 id: a9705677e6 (このIDを非表示/違反報告)
A - 初めまして。一気に読んでしまいました笑こんな未来があったらいいなと幸せな気持ちになりました！続きも楽しみにしています(≧∀≦) (2023年1月6日 5時) (レス) @page17 id: d2b1f0465c (このIDを非表示/違反報告)
ココなし(プロフ) - 初めまして。この作品が本当に好きで時間を忘れて何度も読み返してます！素敵な作品をありがとうございます！！をとにかく伝えたくてコメント失礼します！お身体にお気を付けてお過ごしください (2022年1月29日 16時) (レス) @page11 id: 3932394f6b (このIDを非表示/違反報告)
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