第五十八話 ページ13
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「待って！」
『っ………上杉、くん…』
突然ぐいっと腕を引っ張られ、振り返ると私の腕を掴んで切羽詰まったような表情をする上杉くんの姿。
その後ろにも伊達くんや秀吉くんや前田くん等がいた。皆、揃って心配そうな顔をしている。
「Aちゃん……目、凄く赤いよ。ほら…これで拭いて」
そう言って自身のポケットから綺麗なハンカチを取りだし、私に差し出してくれた。
『ぅ"…………上杉ぐっ……』
そんな風に優しくされたら、止まらないに決まっている。
私はついに、目の前で泣きじゃくってしまった。
「ごめんね、力になれなくて」
上杉くんはそう言いながら私と目線が合うように屈み、私の代わりに優しく涙を拭ってくれた。
そして私の泣いている姿に、後ろにいた皆も私の周りに集まって背中を摩ったり頭を撫でたり、必死に慰めてくれる。
「Aちゃん……そんな泣かんとって。こんな可愛い子に涙なんて、似合わへんよ」
「そうだ、Aは笑ってるのが一番似合うぞ」
『……………うん、』
秀吉くんと前田くんの言葉に小さく頷き、私は息を吸って涙を止める。
『っ……もう、泣かない…………』
「偉いな、Aは」
そう優しく声をかけてくれる毛利くん。あぁもう、また泣いちゃうから。やめてくれ。
泣かないように下唇を噛み締めているとそれに気付いたのか、伊達くんが私の頭をぽんぽんと優しく叩いた。
「……別に無理をするなとは言ってない。私達はいなくなるから、気が済むまで泣いてこい」
「伊達……もうちょい優しい言い方ないんか…」
咎めるように秀吉くんがそういうと、軽い言い争いに発展する二人。
そんな二人の姿に、自然と笑みが零れた。
『っはは……もう、二人共喧嘩しないで』
私がそう声をかけた瞬間、喧嘩はピタリと止んで口々に謝られる。あ、別にそこまで望んでた訳じゃないんだけれど。
でもやっぱり……こうして優しく慰めてくれる皆が大好きだ。
『…ありがとう、みんな』
私が笑顔でそう言うと、皆も優しく微笑み返してくれた。
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最終回今見てきたんですけどめちゃくちゃ書きたくなりました。はやくかきたい！！
けどまだ3話！！え！？！？道のり長すぎですね。
家康くんのバイクに乗って突き抜けていく感じで頑張ります。
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moka(プロフ) - a-yaさん» 何と嬉しいお言葉...！！私なんかの作品を何回も読み直して頂けてるなんて凄く嬉しいです🥹✨️相変わらずのゆっくり更新ではありますが少しずつ話を進めていきますので暇つぶしにでも読んで頂けたら嬉しいです🥰 (11月20日 21時) (
レス) id: 29521248bc (このIDを非表示/違反報告)
a-ya(プロフ) - この作品めちゃくちゃ面白いです！何回読み直しても楽しめます❤️これからも応援しています！ (10月15日 16時) (レス) id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さらさん» わー😭💓いつもドキドキしながら更新してるので面白いと言って下さって物凄く嬉しいです…！これからもさら様をキュンキュンさせられるよう頑張りますね🥰それに2回もコメントありがとうございます！気持ちだけでもとても嬉しいです✨ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ホントにいつもたくさんの更新ありがとうございます！！番外編も凄く面白かったです！！榊原くんも格好よかった！！上杉くんにもｷｭﾝｷｭﾝ来てます！！私も星いっぱい押したいくらいです！！でも１つしか送れない！！気持ちはたくさんです！！ (2022年10月3日 9時) (レス) @page23 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - mokaさん» 届いていたみたいで安心しました🥺 私なんかの小説で清正くん好きが増えているなんて……！ 感激です😭 本当に本当に、ありがとうございます！ 清正くん出てきたらいいね200回くらい押しますね🥰 (2022年10月2日 22時) (レス) @page23 id: bd8f0e2e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka | 作成日時：2022年9月28日 13時
