第四十九話 ページ4
・みやびside
Aさんが寝てしまったあと、私は徳川くんが来ないか扉の前で見張ることにしました。
「はぁ……こんなに緊張感のあるかくれんぼ、生まれて初めてですわ……」
そう思いながらチラリと外を見れば階段から徳川くんの姿が。
私は慌てて声を抑えて明智くんにそれを知らせると、もう隠れたのでしょう。どこかから小さく声が聞こえました。
私も近くの棚から本を取り、読んでいるフリをします。
………あっ、Aさんを無防備な状態にしたのは良くなかったのに……！
今更ながらその事実に気付きましたが、もう家康くんは入ってきてしまったので焦る気持ちを抑えて本に集中することにしました。
すると突然鳴った棚を叩く音に、分かっていたけれど思わず肩が跳ねる。
「おい、ゴミ」
家康くんは信長くんを見つけると地球儀を見ている彼と対面の位置に立ち、口を開きました。
「明智は何処だ」
「知らん」
地球儀を回しながら家康くんのことなど見向きもせず、そう答える信長くん。
だけど家康くんは気に入らないというように彼が回した地球儀を止めました。
「本当か？」
「二度同じことを言わせるな、うつけが」
「…そうか。なら、自分で捜すとするか」
そう言うと家康くんは本棚を歩き回り、明智くんを探し始めました。
私はやはりAさんが心配で、ゆっくりと彼女の方に歩みを寄せていくことに。
…と、その瞬間。不運にも後退った明智くんの肩に当たった本が棚から落ちてしまいました。
本人は慌ててキャッチするも、その微かな音にも反応して家康くんは振り返り、そちらへ向かっていきます。
まさか、あんな音でもバレてしまうとは……
でも間一髪明智くんは隠れて、一安
「え〜！？日本の裏側はブラジルと言われていたが正確には大西洋なのか」
突如間抜けな声を上げ、終いには家康くんに問いかける始末。
もしかして彼の気を逸らそうとしたのでしょうか？だとしたら大分あからさまなのですが……
そんな彼の姿に家康くんはフッ、と鼻で笑い、彼に近寄ります。
「お前は本当に地球儀が好きだなあ」
何故か今の彼の言葉に何かが引っかかりました。
……？今の発言に違和感はない筈なのに…
「ああ。地球は実に面白い」
「何が？」
「こっから見れば日本は裏。全てが表で全てが裏。…そこが面白い」
そう言うとやっと目を離して家康くんを見つめる信長くん。
笑った彼とは真反対に、家康くんは表情筋が硬いまま口を開きました。
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moka(プロフ) - a-yaさん» 何と嬉しいお言葉...！！私なんかの作品を何回も読み直して頂けてるなんて凄く嬉しいです🥹✨️相変わらずのゆっくり更新ではありますが少しずつ話を進めていきますので暇つぶしにでも読んで頂けたら嬉しいです🥰 (11月20日 21時) (
レス) id: 29521248bc (このIDを非表示/違反報告)
a-ya(プロフ) - この作品めちゃくちゃ面白いです！何回読み直しても楽しめます❤️これからも応援しています！ (10月15日 16時) (レス) id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さらさん» わー😭💓いつもドキドキしながら更新してるので面白いと言って下さって物凄く嬉しいです…！これからもさら様をキュンキュンさせられるよう頑張りますね🥰それに2回もコメントありがとうございます！気持ちだけでもとても嬉しいです✨ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ホントにいつもたくさんの更新ありがとうございます！！番外編も凄く面白かったです！！榊原くんも格好よかった！！上杉くんにもｷｭﾝｷｭﾝ来てます！！私も星いっぱい押したいくらいです！！でも１つしか送れない！！気持ちはたくさんです！！ (2022年10月3日 9時) (レス) @page23 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - mokaさん» 届いていたみたいで安心しました🥺 私なんかの小説で清正くん好きが増えているなんて……！ 感激です😭 本当に本当に、ありがとうございます！ 清正くん出てきたらいいね200回くらい押しますね🥰 (2022年10月2日 22時) (レス) @page23 id: bd8f0e2e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka | 作成日時：2022年9月28日 13時
