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目の前にある無数の色とりどりの瞳はギラギラと私を射抜いてある人は舌舐めずりをした。
私はというと「アハハー…」なんてから笑いをしつつなんとか逃げられないかた後ろ手で扉を開けようとする。
「……何やってんの？」
『な、何でもないですっ！』
当然全方向から見られているので、正面に立っている人を仮に欺けても他の人がそれを許さない。
お腹の真横辺りの壁にお行儀悪くも足を蹴るようにして置いているひとらんらんに軽く睨まれてからというものの、すっかり逃走欲も萎縮してしまっている。
現在進行形でひとらんに異形型脚ドンをされてある意味どきどきしていると運悪くというべきか、ある種救われたというべきか、ゾムがすり寄ってきた。
「バレたからもうこれから包み隠す必要はないやんな？な？」
『いやー、これからも一生包み隠してくれても良いんだけどなぁ』
「ないやんな！！」
「A〜っ」なんて可愛らしく抱きついてくる割にお尻に手が回っていたり額を合わせてきたりと家族とは思えない距離感に胸板を押す。
が、彼にはじゃれついている、と判断されてしまったようで彼は口を三日月に歪めた。
「………ほんっ…ま、…かわい、かわいすぎる」
「ゾム、独占しすぎとちゃうか！」
「あっ！……ほんま空気読めへんホビットやわぁ…」
ロボロが作ってくれた一瞬の隙、ゾムは彼に意識が向けられ、うまく隙間を掻い潜って抜ける。
今逃げたらまた違った恐怖を味わうことになるだろう、私も同じことを繰り返す馬鹿ではない。信用できる人の影にでもいって説得をしよう。
早過ぎるエイプリールフールということに祈って赤いマフラーの後ろに隠れて少し彼らの表情を窺う。…みんな微妙な顔をしていた。
『みんな、悪い冗談は…』
「…あー、A、悪いことは言わんからトントンはやめといた方がええで」
『悪い冗談……へ、』
説得を試みようとした時。両頬を掴まれてほぼ真上を向かされる。
突然のことで頭が追いつかず、ただ目の前の赤い彼を無言で見つめていると、腰を持たれて抱っこのような状態。
彼の顔が近づいてきてようやく耳と目が機能を思い出したかのように働いた。
「トントンが1番Aに依存してるからナ」
こんな恍惚とした顔をしていただなんて。
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きつね君。(プロフ) - かなり前に完結してしまったようですが、改めてこのようなまぢ神作品を世に送り出してくれておりがとうございます！！！完結おめでとうございました(？？) (2023年4月14日 0時) (
レス) id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - ヤンデレってたりヘラってる子達が性癖だったので、このような作品に出会えてうれしいの極みです！R指定作品を読んだのはこの作品が初めてなのですが、もう表現力も高すぎるし設定がまず神だったのでひとりでニヤニヤしてました() (2023年4月14日 0時) (レス) @page33 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
りこち(プロフ) - 色々とどストライクでした！ご馳走様です！！可哀想可愛いは正義！！！！ (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7094782543 (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - マイソさん» ありがとうございます、どうぞどうぞこれからもうはうはしてください（笑）何気なくつくった作品をそう言って頂けて大変嬉しいです！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - す！ (2021年1月3日 14時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
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