▽ ページ6
no side
「あ゛ー、A抱きてェ…」
「ほんまそれな」
真夜中という時間帯。
彼ら寄生人にとって睡眠は必要のないもの。睡眠が好きな人は寝る、程度。
ソファに座っている1人、グルッペンが天井を見つめながら呟くと多数がそれに同意した。
裁判は終わって各々が喋り出す事と言えば決まって自分達の好きな人物、及び宿主の事である。
幼少期はそれこそ、「今日褒められた」「撫でてくれた」など、可愛らしい物であったが、人間と同じく、やはりどこからか穢れを知ってしまったのか、
「Aエロくね？」
「いや、ほんまに。下着なしでぶっかぶかの白いTシャツだけ着せたい」
「お前、それは上級者すぎるやろ、アリやな」
……お察し頂きたいが欲望の吐口と化してしまっている。
有罪を余儀なくされ、両手足縛られて口を塞がれた鬱以外がキャイキャイと話に花を咲かせているのだが、そんな空間にもヒビが割れた。
「…外から物音がしなかったか？」
「したな。誰かおるんか」
この部屋唯一の扉の方へと一斉に視線が注がれる。
チーノは裁判が終わった後帰ってきたから…可能性として考えられるのはショッピかAか…泥棒か。
最低な話をしていた割に真剣な表情に切り替わるのはある意味感心する。
足音を立てずそっと聞き耳を立てると「ひゃっ！」と聞き慣れた大好きな声が今度は鮮明に聞き取れたらしい。
迷わず扉を開けるとそこにはショッピに口元を寄せられて顔を赤くさせた、たった今会話の渦中にいた彼女がいた。
『ちが…っ、お水飲みたくて、』
主が必死に弁解をするがしどろもどろで会話が少し聞こえてしまっていたらしく、目が忙しなく動いている姿に彼らはにやけを隠し切れていない。
「…これは償ってもらわんとなァ」
折角のチャンス。彼らは完全に捕食者の目を光らせて口は弧を描いていた。
▽△▽△▽
Rのフラグを立てました。という事は……。
心してかかれぇ！！(？)
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きつね君。(プロフ) - かなり前に完結してしまったようですが、改めてこのようなまぢ神作品を世に送り出してくれておりがとうございます！！！完結おめでとうございました(？？) (2023年4月14日 0時) (
レス) id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - ヤンデレってたりヘラってる子達が性癖だったので、このような作品に出会えてうれしいの極みです！R指定作品を読んだのはこの作品が初めてなのですが、もう表現力も高すぎるし設定がまず神だったのでひとりでニヤニヤしてました() (2023年4月14日 0時) (レス) @page33 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
りこち(プロフ) - 色々とどストライクでした！ご馳走様です！！可哀想可愛いは正義！！！！ (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7094782543 (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - マイソさん» ありがとうございます、どうぞどうぞこれからもうはうはしてください（笑）何気なくつくった作品をそう言って頂けて大変嬉しいです！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - す！ (2021年1月3日 14時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
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