▼ ページ47
『昨日は迷惑かけちゃってごめんね』
ぐっすり寝てしまえば怠かった体はだいぶマシになり、飛びついてくる子をよろけながらも受け止められるくらいには回復していた。
デジャヴを感じるが真っ先に来たのは特に甘えてくる頻度が多いチーノ、シャオロン。橙と黄がキュッと細められる。
「こらっ病み上がりやろ！」
「やって甘えたいんやもーん」
「な、A、ええやろ？？」
『あはは、大丈夫だよこれくらい』
２人の髪の毛を撫でるともっと撫でて、とでも言いたそうにぎゅーっとお腹に顔を埋められる。
しばらくその姿勢だったが後ろをちょんちょんと突かれて振り返ると背中に手を隠してモジモジしているコネシマだった。
しゃがみ込んで彼の瞳を見つめると何か決意したのか、何か背中に隠していた物をパッと私の頭に乗せられる。
「…近くの公園で作ってん、いらんかったら捨ててええよ」
『花かんむり？可愛い、ありがとうねコネシマ』
「……おん」
上の方の視界で緑の葉っぱが覗き、動くたびにシロツメグサの花弁が落ちる。
こういうのは苦手なのに頑張って作ってくれたと思うと嬉しくて彼を抱きしめると珍しく抱きしめ返してくれた。
「良かったなシッマ、二時間かけた甲斐あったな」
「あっ！！おいコラ大先生、それは言わない約束やろ！？」
『鬱からも何かくれるの？』
すすす、とニヤニヤしながら近寄ってきた鬱も手を固く握り締めているので聞いてみると当たりだったよう。
手を出して欲しいというので素直に差し出すと薬指にこれまたお花の指輪がはめられた。
『綺麗、上手に作ったね』
「…って、大先生！薬指にはめたらアカンやん！！」
「うるさいわ、これやからホビットは…」
「今ホビット関係ないやろ！！」
1日会えなくて寂しかったのは彼らだけではなく私もだったようで。
次から次へと昨日の分まで甘えてくれる彼らに私も昨日の分まで精一杯甘やかすのだ。
-memo-
・相互依存？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1948人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハッピー(プロフ) - レイさん» いえいえ、お役に立てて良かったです！ (2020年11月24日 21時) (
レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハッピーさん» やっぱり公式の方でログインしてない状態じゃないと読めないですよね返信ありがとうございます (2020年11月24日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 私公式のアプリの方から読んでるんですけど、公式じゃなくて、ネットで調べてログインしてない状態からだったら読めました (2020年11月24日 20時) (レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - すみませーん2の方見れなくなってたんですがなにかわかる方いらっしゃいますか？ (2020年11月24日 19時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
をん - Rですね？入れましょう(決定) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
