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引っ越したばかりで段ボールが積み上がっているのは当然と言えば当然だが金髪の彼が後ろを向いて１つ、また１つと箱を開けて何かを探していた。
『何か探してるの？』
「！！」
バッと彼は目を見開いて振り返ったと思ったらまた逃げ出そうとする彼の横腹を抱えて持ち上げた。
どーどー、と宥めても彼はバタバタと足を暴れさせて依然としてキッと私を睨みっぱなし。果たして目が疲れないのか。
『別に君に危害を加える気はさらさらないよ、…ん？』
話し合いを求めようにも一向に聞かないのでどうしたものか、と今日は引いた方がいいかと考えあぐねていると彼は口をぱくぱくと動かした。
「…ッ、…！、ァ…っ！！」
言葉にならない呻き声。
しかし無理矢理声を出そうとしているが体がそれに追いついていないために、彼は苦い顔を浮かべて口から血を吐き出す。
『ちょいちょい！？血出てるって、やめな…？』
「ヤ、…ッッ、ィ、ァァ、゛！！！」
ぽたぽたと口端から鮮やかな赤が流れて私の服に染みを作る。
まるで狂犬。離してくれなければずっと叫び続ける。
彼は私の腕に爪を立ててその場所も血が滲んで彼が叫んだことにより血の飛沫が顔や体、あちらこちらに散らばって知らない人が見たら卒倒してしまうほどだ。
『あー、もう！』
「！？」
頭を抱え込むように抱きしめるとようやく彼は叫ぶことをやめた。
胸の辺りを中心として血の染みがじわじわと広がっていくのも御構い無しでぽんぽんと頭を撫でると空色の瞳が上目遣いで私を見つめる。
『お腹空かして倒れられるのも困るし、みんなコネシマの事気を遣ってるし、』
「？」
『つまり心配ってこと！』
暴れていた足が止まった。
((「こねしまさん、めめしいので…」))
ショッピの言葉が頭に反芻される。
なるほどな、と納得して彼の口に私の指を突っ込んだ。
『ごめん、さっき君の分の鮭おにぎり食べちゃった』
ほろ、と彼は涙を一粒零した。
青色の彼から聞いた話では「そのままでは味を感じることができない」。
逆を返せば「寄生すれば味を感じることができる」ということでしょ？
しばらく指をしゃぶっていた彼は口を離すと笑った顔をこちらに向けた。
「このしゃけ、ちゃうな」
-memo-
・成長に追いつかないまま無理すれば痛みを感じる。
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ハッピー(プロフ) - レイさん» いえいえ、お役に立てて良かったです！ (2020年11月24日 21時) (
レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハッピーさん» やっぱり公式の方でログインしてない状態じゃないと読めないですよね返信ありがとうございます (2020年11月24日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 私公式のアプリの方から読んでるんですけど、公式じゃなくて、ネットで調べてログインしてない状態からだったら読めました (2020年11月24日 20時) (レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - すみませーん2の方見れなくなってたんですがなにかわかる方いらっしゃいますか？ (2020年11月24日 19時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
をん - Rですね？入れましょう(決定) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
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