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『シートベルトした？』
自分もシートベルトを締めながら主に後部席に座っている子らに聞くと元気よく返事するか頷くかのどちらかだった。
あの部屋でずっと過ごすのにも無理があるので新しい物件を探すことになったのだが十何人も連れながら行くのは幼稚園の先生状態になってしまうので少数人で行くことに。
真っ先に「はい！」と元気よく返事したゾム、助手席に乗っているトントン。
そして名前まではまだ把握できていないが、一緒に行きたそうにしていた豚のピンバッチを付けた子もいた。
『どんなお家が良いとかある？』
「うーん、やっぱりひろいところですかねぇ…」
「はしりまわれるいえ！」
つまりデカければ何でも良いのかな？
不動産屋で「広い家」とだけ条件を言うと相手をしてくれた女性は私をお金持ちだと勘違いしたのか、そこそこのお値段の家をいくつか持ち出され、一応見て回ることに。
「それにしてもお若く見えますがお子さんがたくさんいるなんて大変ですねー」
『あ、そ、そうですね…大変、ですね』
彼女にとっては話を繋げるための何気ない話題だったかもしれないが内心ドキリとした。
挙動不審になってしまってどうしよう、と視線を彷徨わせていると彼らと目が合う。
「…まま、だーいすきやでっ」
思わぬ助け舟が来た。
トントンが空気を読んで私に抱きつくと彼は「お前らもはよこいや」みたいな目を残りに向け、ただならぬ殺気を感じたのか、2人もトントンに続いて抱きついてくる。
なんとかその場をトントンのファインプレーのおかげで凌げ、帰りの車内。
何軒か物件を見て回ってすっかり疲れ果ててしまったのか、ガタガタと揺れる車は揺かごの心地よさと似ていて、3人はすっかり寝息を立てて眠ってしまっている。
赤信号で車が止まり、何もすることは無くただぼーっとしていた時のことであった。
みんな寝ているので音楽を付けることなく静かだったからだろう、しゅる、と布が擦れる音がやけに鮮明に聞き取れた。
この音はつい最近聞いて、なんだっただろう、という思考は落ちた赤いマフラーを見つけて「そういえば目を瞑った時もこの音が聞こえたな」とそれを拾って彼の首に巻こうとしたが手は止まる。
マフラーに隠れていた口元の皮膚が醜い色をしていたからだ。
-memo-
・マフラーは本当に偶然に落ちた？
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ハッピー(プロフ) - レイさん» いえいえ、お役に立てて良かったです！ (2020年11月24日 21時) (
レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハッピーさん» やっぱり公式の方でログインしてない状態じゃないと読めないですよね返信ありがとうございます (2020年11月24日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 私公式のアプリの方から読んでるんですけど、公式じゃなくて、ネットで調べてログインしてない状態からだったら読めました (2020年11月24日 20時) (レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - すみませーん2の方見れなくなってたんですがなにかわかる方いらっしゃいますか？ (2020年11月24日 19時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
をん - Rですね？入れましょう(決定) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
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