あとがき ページ21
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あぁちなみに、文中に出てくる「かわいそう」という言葉に字面の違いがあるのはなんとなくの感覚です。ヒロインが感じた「かわいそう」が「可愛そう」か「可哀そう」のどちらの見た目の字面の方が合っているかを感覚で書き分けているものですので、深い意味はありません。
同様に先生と呼んだり「櫻井先生」「二宮先生」と呼び方に変化があるのもその時の地の文がただの描写に近いかヒロインのモノローグに近いかで感覚で書き分けてるだけなので、これといった意味はありません。
しいて言うなら先生と呼んでいるときの方がヒロインの感情が出てます。それくらいです。
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タイトルをどうするかずいぶん悩んだんですが、最後のお話で「明日の私たちに任せる」という描写を書いたところで「これだ」となりまして。
もともと使う予定だった「Fools」に「明日の」を付けまして現在の形となりました。
勢いで最後まで書いた作品はタイトルが決まらないことが多いんですが今回はまさにそのパターンでした。
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さて、ここで少しだけヒロインのデフォルト名のお話を。
「石動」という名字には大した意味は今回ございません。
ひらがな四文字で「い」から始まってありふれ過ぎずふわふわしすぎず、且つちょっと字面が硬めのもの、という基準で選択いたしました。試しに当てはめてみたら自分の中でしっくりきた、というだけです。
しいて言うなら岩の字ではなく石の方にしたってくらいですかね、こだわった部分は。さすがに岩だと厳つすぎるので。
今回明確な意味を持つのは名前の「宇月」の方です。
簡単な話ですが、これは四月の旧暦「卯月」から来ています。さすがにこのままだと苗字っぽさが強いのでウの字を変えました。それだけですが、四月一日をラストの展開に組み込むことが決まってからすぐにこのデフォルト名に落ち着きました。
共通のコンセプトをお話にも名前にもタイトルにも、あからさますぎない程度に織り込むのが好きなのです。
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年6月6日 16時
