episode４２ ページ12
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親友にも話すことができず、ずっと溜め込んでしまったためか、
涙が溢れてやまない
「櫻井さん、すいません・・ﾂ この間もこんな風にしてくれて・・ﾂ
もう・・・」
櫻井「大丈夫じゃないでしょ。不安でしかたなかったんだよね。
溜め込んでたんでしょ？いいから、落ち着くまでこうしてなさい。」
「・・・親友にも、相談できなくて・・ﾂ 私、勘違いってﾂ おもいたくて・・ﾂ」
櫻井「うんうん。不安だったね。」
「・・ﾂ和也のこと、疑う自分も嫌で・・ﾂ」
櫻井「うん。」
櫻井さんはこんな愚痴をぜんぶ頷いてくれ 、
真剣に聞いてくれた 。
自分の思いを全て言い切れたころ
私は、昨日よりスッキリしているように感じた 。
「・・ありがとうございました・・ﾂもう、大丈夫です・・」
離れようとする私に、櫻井さんはもう1度私を抱きしめた
櫻井「じゃあ、次は俺のために抱きしめられてもらえる？」
「・・え？」
櫻井「10秒でいーから。」
言われるがまま、私は櫻井さんに抱きしめられた
なんだか、温かいなぁ・・・
櫻井「・・ん。ありがとう。」
「こちらこそ・・。すいません、スーツも濡らしちゃって・・」
櫻井「俺のことより、自分のこと心配しな？ これ、つかって？」
スッとハンカチをだし、
涙で濡れた私の顔を拭いてくれた 。
「・・すいません 。 じゃあ、わたしも・・」
私も、櫻井さんの濡れた肩を自分のハンカチで拭く
櫻井「・・ぷっ 俺ら、何やってんだろう(笑)」
「・・・あ、ほんとだ(笑)」
櫻井「Aちゃんは、そうやって笑顔でいるほうがいいよ。」
どう、返せばいいかわからなかった 。
曖昧に笑えばよかったのか、
いつもみたいに笑って冗談みたいに返せばよかったのか 。
櫻井さんの目が冗談に思えなったから・・・
櫻井「ちょっと、お手洗い行ってくるね。」
「はい。」
今日、この機会をくれた大野君には、感謝しなきゃ なのかな。
このままずっと一人で溜め込んでたら、仕事も手につかなかったと思うし、
和也と櫻井さんの関係も知ることもできた・・。
ﾏｽﾀｰ「お客さん、ちょっといいですか？」
マスターにちょいちょいと手招きされる
言われるがまま耳を貸す
ﾏｽﾀｰ「櫻井さん、3年くらい通ってもらってますけど、女性を連れてこられるの
初めてですよ。 あと、そのキールのカクテル言葉ご存じですか？・・
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なるせ(プロフ) - 作者です。自己満足でかいていましたが、この作品が好評だったら、新しいのも書きたいと考えてます・・。よかったらコメントください(-"-) (2020年5月15日 16時) (
レス) id: f2a1325355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なるせ | 作成日時：2020年4月30日 1時
