↑続き ページ16
「うぅ……」
「…落ち込むな、まずは基本姿勢を覚えろ。足を開いて踏ん張り、肘を曲げすぎるな」
トムさんが背後に近づき、足の幅から腰や腕の位置を整えていく。
「真っ直ぐ構えて」と両腕の位置を後ろから包み込まれるように合わせられ、顔の近くで低い声が響く。背中に電流が走るような感覚が流れ、思わずビクッと反応してしまった。
「……っぁ、」
「…………」
急に今まで意識していなかった事が、全て気になってしまった。赤くなってしまったであろう顔を至近距離で見られてしまい、トムさんも無言になる。
「あの…っ！………ぁ！？」
スルリと彼の腕が支えていた私の腕から動き、服の上から胸を包まれた。もう片方の腕で腰をホールドされながら、緩く胸を揉まれる。
「…嫌じゃないのか？今なら止められるぞ」
耳の真横でそう囁かれる。その低音にもゾクゾクとした快感が走り、理性が崩れていく感覚になる。
恋仲でもない人にここまでされているのに、何故か嫌ではない。むしろ……。
ギュッと目を瞑り真っ赤な顔のまま否定もしない私を見て、彼も肯定だととったらしい。服の上から触れられていた手が服の中に侵入し、下着の内側にも入り直接触れてきた。
「は……ぁっ、あっ…！」
先端を掠め、擦られ、捏ねられる。ビリビリと走る電流に思考が何もかも溶けていき、重心を彼に完全に預けて与えられる感覚にだけただ耐える。
ハ、と耳元の熱い吐息と共に腰を支えていた腕が下へと降り大事なところへと触れようとしたその瞬間。
ピリリリリリリ！！と着信音が鳴り、触れていた腕を解き彼が電話に出た。
「……はい、はい。了解しました」
「………？」
「すまん、RLからの急用だ。今日はここまでにする」
腰が砕けその場にへたり込んで息を整える私に、電話を切ったトムさんが水分補給用のペットボトルを手渡しながらそう告げた。
まだ色々把握できずボンヤリとする私の額にキスを落とし、「ではまた次改めて、落ち着いたら部屋に戻るように」とバイザーに映る目を細めて笑いながらトムさんは射撃場を後にした。
落ち着いたらと言われたが、今後の自分の貞操と彼との関係について頭の中がぐるぐるしている私は、まだまだ落ち着いて部屋に戻れる気がしなかった。
Edd(Future)→←Tom(Future)※微えろ注意
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あしは(プロフ) - *momo*さん» ご感想をいただきありがとうございます。気まぐれ更新となりますが、良ければ今後も見に来ていただけるととても嬉しいです！ (1月6日 7時) (
レス) id: ff3801b822 (このIDを非表示/違反報告)
*momo* - とにかく尊い､､、！ありがとうございます！(*^∀^*) (1月6日 1時) (レス) @page16 id: 3a6a443e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あしは | 作成日時：2023年1月23日 22時
