_ ページ26
.
あの後さすがに気まずくなった俺達は、カフェを出て結局Aの家にいる。
カフェから家までお互い無言で、沈黙を破ったのはAの家に着いていつものソファに座った俺だった。
HC「俺昔お前のことめっちゃ好きだったじゃん。」
突然そう口にすれば、Aの肩がビクッと揺れる。
「うん・・・。」
HC「覚えてるか知らねぇけど俺4回も告ったんだよ。」
「覚えてるよ・・・。全部覚えてる。すごく仲が良いわけでもなかったのに、なんで私なんだろうって思ってた。」
やっぱそう思ってたか。
その当時、Aにどう思われてるんだろうってすげぇ気になってたけど、今聞けるなんてな。
そっから、俺は初めて数年間の想いのきっかけを話した。
HC「俺がAのこと好きになった理由、Aが落ちた豆腐素手で拾ったからなんだよ。あの時絶対嫁にするって思った。」
その言葉に心の底から意味わからなそうな顔してるA。
「・・・なにそれ？いつ？」
HC「小2の時。もう名前も忘れたけどクラスの女が豆腐床に落としてさ、結構エグかったんだけどAがサッと拾ったんだよね。そんで、「洗えばいいじゃん」って俺に言ったの。」
「全然覚えてない・・・」
まぁ、そんな前のこと覚えてなくて普通なんだけど。
HC「なんでか分かんねぇけどそれからお前のこと好きで仕方なくて、絶対嫁にするって思ってんのにお前は彼氏作るし。」
ちょっとムッとしたAは強気で反論してきた。
「ヘチャンだって、女の子いっぱいいたじゃん・・・」
HC「Aが構ってくれなかったからな。」
素直に言えば目の前で照れながらもニヤけてるA。
笑ってんなよ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久遠(プロフ) - 完結お疲れ様です！個人的に後輩ちゃんに気持ちが肩入れしていた（？）ので落ちは胸がとんでもなく痛くなって自分でもびっくりするくらいとんでもなく声を出して泣きました…！無理あんな健気な子が…！！！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年12月20日 7時) (
レス) @page33 id: c305cae8a2 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - ほんとに胸にグッとくるとても素敵なお話でミミミ様ほんと天才デス！！これからも応援しています！！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - そしてやっぱりヘチャンは一筋縄じゃいかないような女の子好きになりそうな感じします（笑）最初から豆腐ちゃん推しだったので、ラストほんとに万歳万歳ですし、ヘチャンの豆腐ちゃんへの好きが確信した瞬間もまたエモすぎて思わず涙してしまいました…！ (2021年2月20日 13時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - 完結お疲れ様です！！！このお話とんでもなく好きです…！ヘチャンがまじヘチャンで学校にいたらこんな感じだな〜罪な男だな〜と心底思いました。好きが溢れます。恋の始まり方も最高にキュンキュンしました！、、 (2021年2月20日 13時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
うー(プロフ) - とても読んでいて楽しかったです！ミミミさんのお話どれも好きです！！これからも応援しています。 (2021年2月1日 9時) (レス) id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミミミ
| 作成日時：2020年7月6日 20時
