ぼくのてんし。 ページ6
ゆうりside
僕の仕事が遅くなって、
僕のスマホは夜中の2時を示している。
もう僕の天使は寝ているかな、なんて思って
部屋の鍵をゆっくりと回した。
小さい声で「ただいま、」って言うのが僕の習慣。
すると、リビングから天使が走ってきて
「ゆうり、おかえり」って飛びついてきた。
「あれ、先寝てて良いよって連絡したじゃん。なんで起きてるの」
眠たそうな、ふんわりするAの声。
僕の事待っててくれたんだと思うと嬉しくてニヤけちゃう。
「んー、だって。さみしかったから。」
なんでこんなに可愛いのさ。
こんな事サラッと言えちゃうAは最強の天使。
「そっか、ごめんね。もう、遅いから寝よ?」
ベットに行くように言うと
「ゆうりも。」って僕の腕を掴む天使。
「わかった。いこ。」
僕はシャワーを浴びに行きたかったけど、
まずはこの天使を寝かしつけてからだなぁ。
一緒に横になるとAは僕に抱きついてきて
「ゆうり、だいすき。」
と最強の一言を放って夢の世界へ行ってしまった。
はあ、僕の天使はどれだけ僕を好きさせたら気がすむのさ。
僕はシャワーを浴びるためにそっとAから離れた。
「A。僕も大好きだから。いい夢見てね。」
ちゅ。
おでこにキスしたのは僕だけの秘密にしとく。
「ぼくのてんし。」fin○o。.
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作者名:おいなりさん | 作成日時:2018年12月11日 14時