【イナイレ】ネトゲ少女は今日も生きるll【基山ヒロト】

ネトゲ少女″40 ページ10

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「…ぇえ!?晴矢もいたの!?」




その後、少ししてヒロトが傘を持ってあたし達を見つける。

が、傘の数が問題だ…





『…お前、なんで自分の分しかねーの?』

「いやてっきりAだけだと思ってたからさ、相合い傘してこうかなって」

『バカか』





ヒロトに軽くチョップして、『んー』と考える。
いや…考えるまでもないけど、





『3人で入るしかないだろ』






. .





「えちょ、なんでそんな濡れてんの?」





1番身長の高い晴矢を真ん中に、小さい傘に高校生3人が入って帰る。

まぁ案の定、傘が役割を果たさなかった。


園に着いたら入口で風介がすごい驚いた顔をした。

事情を説明して、靴を脱ぐ。





『うぃー、寒っ…風呂風呂〜』

「俺も風呂〜」

「俺も」

『おいちょっと待てお前ら』





風呂場に向かおうと、濡れた靴下を脱いで持って廊下を走ると、その後ろをヒロトと晴矢がついてくる。

風呂場の扉の前で止まり、眉をひそめて二人を見つめる。





『…あたしが先でしょ?』

「……えっ、一緒じゃないの?」

『何言ってんだよ』

「は?俺が最初だろ」

『いやあたし』






こうして無言が訪れる。

そんな所に玲名が通りかかる。
「コイツらヤバい奴や…」みたいな顔して。





『ね、玲名、あたしが先だよね?』

「いや…よくわかんないけど風邪ひくし一緒でいいでしょ」

『嘘だろ、( ˙-˙ )』

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