アホアホ. ページ21
.
明王の家に来て、何回顔が赤くなったか。
ホント勘弁して欲しい。
明王の顔を見つめて黙っていると、明王は「ふっ」と馬鹿にしたように笑ってあたしの頬に手を添える。
明王の手も冷たい。
「あと、言っとくけど…好きだって、嘘じゃねーから」
「えっ、…あ」
そうだ、あたし「うそだ」とか言っちゃったんだ。
…何か悪いこと言った、な。
「ごめん、そーゆーつもりじゃ…」
言いながら前のめりになる。
「わーってるよ」
ぶっきらぼうに言った明王の顔は優しかった。
と、思ったけど優しい顔をしてたのもつかの間、すぐにバカにしてるような顔をする。
そしてあたしの頬に添えてた手を離し、口角を上げながら口を開く。
「照れ隠しだろ?」
「なっ…！ちがっ……」
…わないけど！
改めて言われると腹立つなぁ。
少しムスッとしながら顔を逸らし、ベッドから立ち上がる。
明王よりも目線が高くなったところで、明王と目を合わせる。
「明王、あの…あたしも、好き」
「あぁ、…あ、おい待て」
「へっ?」
「俺から言う。
…っと、…付き合え、アホ」
目をパチクリさせて、明王を見つめる。
途端、堪えてた笑いが一気に吹き出し、赤面してる明王の前で笑う。
「ンだよ…」と、今度は明王が不機嫌そうな顔をしてあたしを睨む。
「ううん、明王って意外と恋愛下手だよね」
「うるせーよ」
笑って溢れてきた涙を拭い、手を差し出す。
「断るわけないでしょ、ばーか」
そう言うと、明王は差し出した手を引っ張って自分の方へ引き寄せる。
「わっ」と、倒れるように明王の胸に埋まる。
いつもより強めに抱きしめ、明王の体温を感じる。
「ふふ、今年のクリスマスは彼氏とだね」
「…そーだな」
「ん」と、目を瞑ってキスを要求する。
「アホ面」一言悪口を言って、明王は優しく唇を重ねる。
「やっぱり今日は泊まってこうかな!!」
「さっさと帰れアホ」
「くそう」
ーfin 番外編があるよっ▷▶▷▶
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さすらいの作者(プロフ) - 不動かっけえ!!萌えた(^q^)これからも頑張ってください (2019年3月30日 21時) (
レス) id: bfb05cfe75 (このIDを非表示/違反報告)
くまちー*(プロフ) - シナシグさん» もちろんです！ありがとうございます！！ (2019年3月30日 21時) (レス) id: d38e851373 (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - いつもくまちーさんの小説すっごい楽しみにしてます!!あのリクエストって現在受け付けてますか?もし受け付けていて大丈夫そうでしたら雨宮太陽君をお願いしたいです!!これからも更新頑張ってください!!応援してます!! (2019年3月26日 23時) (レス) id: 6c368ece55 (このIDを非表示/違反報告)
文鳥(プロフ) - あ、ヤバい。明王カッコよ。あ、すみません！文鳥と申します。不動大好き人間でs((キモ あー、とにかく凄いおもしろかったです！！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: 0fb2e44201 (このIDを非表示/違反報告)
くまちー*(プロフ) - 月宇さん» ありがとうございます！ 月宇さんも、受験頑張って下さい！ (2019年3月9日 6時) (レス) id: d38e851373 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くまちー* | 作成日時：2018年7月16日 22時
