006：手っ取り早く、ね ページ6
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コンサート前は
メンバーと居る時間も
スタジオに籠る時間も増える
だから
色んな話が降ってくるわけで
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有岡「……やばい、やばいって！」
薮「遅刻、」
有岡「……ごめんなさい」
高木「んで、なにがやばいの？」
楽屋に駆け込んできた大ちゃんは
拾われた話題に目を輝かせた
有岡「あの子！コンビニの子、今日居た！」
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伊野尾「んぁ、ショートヘアちゃん？」
有岡「そう、その子！」
大ちゃんの言い訳曰く
それが遅刻の理由らしい
伊野尾「うーわ、見てぇ」
有岡「あとでコンビニ行こうぜ！山田は？行く？」
山田「ん、行くー」
なぜかソワソワする気持ちを隠して
ひとまず大ちゃんにのっかってみる
落ち着かないでいると
タイミングよくスタッフさんに呼ばれ
小さく首を横に振りながら
ぞろぞろと移動する後ろから
みんなの後をついていった
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──────────……
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有岡「じゃあ、怪しまれないように時間差な？」
伊野尾「一人ずつ来る方が絶対おかしいよ」
山田「いっぺんに来い、ってなるもんな」
リハーサルの休憩中
俺ら三人はコンビニに向かっていた
なぜか一人ずつ
コンビニで買い物することになり
静かに外から
肩を並べてコンビニの中を確認する
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やっばり……あの子だ
この前の子
たしかに
まじまじと見れば
顔は可愛い方だし
普通にショートヘア似合ってるし
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気を抜いていたら
大ちゃんと、いのちゃんが戻ってきて
気づいたら俺の番になっていた
有岡「やっぱり可愛くね？やべぇぞアレ」
伊野尾「すげぇいい匂いした、」
呑気なこと言ってる二人に
騒がしい気持ちの中は
気づかれないように
キャップを深めにかぶり直す
山田「じゃ、俺も行ってこよ」
この前と同じ感じ
この前と同じ感じで……
おまじない紛いを脳内で繰り返しながら
口をキュッと結んで
自動ドアをすり抜けた
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▼SOLA(プロフ) - 有岡担さん» コメントありがとうございます。いま連載中のお話が二つあるので、そのお話が完結したら検討してみますね。 (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 52a307bcb1 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - めちゃくちゃ面白かったのでafterstory読みたいです！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年5月30日 21時
