036：愛しい王子様 【Kei】 ページ36
Kei side_
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「それって……？」
伊野尾「まだ秘密、楽しみにしててよ」
まぁまぁ、焦らずに
そのうちわかるよ、Aちゃん
伊野尾「……そろそろ王子様、戻ってくるんじゃない？」
「……？」
視線の先、大ちゃんの後ろから
山田の頭が見えた
伊野尾「Aちゃんの王子様でしょ？」
「……、はい」
愛おしそうに見つめる視線に
なんだか感情が移りそうな気がして
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二人とも
自分の気持ちを伝えるのが不器用で
でも
その気持ちには、ちゃんと芯がある
だから
少しだけ遠回りしたんだろうけど
……大丈夫だよ
俺らが
ちゃんと二人を守るから
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伊野尾「あ、明日の朝さ」
「はい、」
伊野尾「……見てね？木曜日だから」
「あ、明日……大変ですね」
伊野尾「んーん、もう慣れた」
「そう、ですか……」
伊野尾「山田も、たまに見てくれてるみたいだし」
山田の話になると
また、Aちゃんは笑顔になって
そうこうしていると
髪も半乾きで
上半身裸の山田が近づいてきた
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「……え、そうなんですか？」
伊野尾「そうだと思うんだよなぁ」
山田「……いのちゃん、ストップ。そこ代わって」
Aちゃんと目線があうと
どちらからともなく笑顔になって
伊野尾「あはは、王子様おかえりー」
口元を手で隠す仕草と
その仕草を愛おしくて見つめる視線
見てるこっちが恥ずかしいくらい
二人の間には優しい時間が流れる
徐にソファから離れて
何も言わずに山田の場所をあけた
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こっちを気にしてた他のメンバーとは
面白いほど視線が重なって
俺が頷くと、みんな
思い思いのリアクションをしてたなんて
きっと、二人とも
気づいてなかったんじゃないかな
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ねぇ、Aちゃん
うちの�狎簑丱─璽広瓩蓮△�
努力家で不器用で心配性
だけど
Aちゃんを思う気持ちは
ずっとずっと一途なんだ
だから、仲良くしてやって？
きっと幸せになれるって
俺らが保証するから、さ
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▼SOLA(プロフ) - 有岡担さん» コメントありがとうございます。いま連載中のお話が二つあるので、そのお話が完結したら検討してみますね。 (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 52a307bcb1 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - めちゃくちゃ面白かったのでafterstory読みたいです！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年5月30日 21時
