015：て、天使ですか？ ページ15
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あの時と少し似た匂いのする夜
�爐修両貊雖瓩肪紊い寝兇�
コンビニ横のベンチに腰掛けた
おもむろにに携帯を探しながら
思わず声が零れる
山田「……あ、」
そうだ……そういえば
連絡先、知らないんだった
時間……間違ってねぇよな？
一瞬の不安で
思わず辺りを見回すと
コンビニから
小さい影が
こちらに近づいてきた
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「「遅くなってごめんなさ……」」
綺麗に重なったふたつの声
驚いて目を合わせると
どちらからともなく笑顔になる
山田「……すげぇタイミング」
「……ですね」
ビニール袋を持った君が笑うと
やっぱり口元が緩んで
少し恥ずかしくなった俺は
帽子を深く被り直した
「お邪魔します……」
よそよそしく座る隣からは
さわやかな匂い
いのちゃんが言ってた通り
たしかに、いい匂いがして
人のこと言えねぇな、なんて思いながら
背筋を少しだけ伸ばす
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「あ、コンサートお疲れ様でした……」
山田「あ、ありがとう」
「これ良かったら……」
山田「……マジ？」
ビニール袋から出てきたのは
俺の好きな
いちごミルクが二つ
「疲れてる時は、甘いものがいいかなって……」
たどたどしく続く言葉に
心は少しずつ温かくなる
「好き……ですよね？」
山田「え、」
「これ……いつも、買ってましたよね？」
あ、好きって
いちごミルクのことね
山田「うん、すっげー好き」
ちゃんと覚えてくれてたことが
嬉しくて笑顔が溢れた
「よかったら飲んでください」
山田「じゃあ、桜井さんも一緒に飲も？」
「いや、これは……」
山田「いいからいいから、」
袋の中から取り出した
いちごミルクにストローをさして
目の前に差し出すと
丸い瞳と目線が並んだ
「じゃあ、いただきます……」
てか……
わざわざ飲み物買ってきてくれるなんて
この子あれですか？
て、天使かなにか？
そんなことを考えて
ストローをくわえる横顔をみてたら
戸惑いなんて
あっという間になくなって
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山田「ねぇ、桜井さん」
小さく呼びかけると
ゆっくり顔を向ける前髪が
少しだけ風に揺れた
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▼SOLA(プロフ) - 有岡担さん» コメントありがとうございます。いま連載中のお話が二つあるので、そのお話が完結したら検討してみますね。 (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 52a307bcb1 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - めちゃくちゃ面白かったのでafterstory読みたいです！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年5月30日 21時
