◇ ページ3
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『それ、って』
「いや！あ、その……」
自分でも呆れるくらい
突拍子もない話だと思った
突然�牋賁楾�れした�瓩世覆鵑�
でも彼女は俺の仕草に優しく笑ってくれて
その笑顔に不思議とホッとした
許されるんじゃないか、って
俺の気持ちが届くんじゃないか、って
そう思った
「友達に……なってほしい」
改めて言葉の続きを繋げて
もう一度、彼女の表情を確認すると
お星様みたいな笑顔で、内緒話みたいな声で
彼女は俺を呼んだ
『改札閉まっちゃいますから、行きましょ？』
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────────────……
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少しずつ明かりの消えるホーム
人影のない改札を抜けて
ゆっくり駅の外を目指した
『QRで……いいですか？』
「え、教えてくれんの？」
『……どうぞ』
楽しそうに彼女は笑って
連絡先を教えてくれた
駅までは自転車で通っているらしく
駐輪場の前までの間、必死に話を繋いでいく
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「なんか……急にごめんね」
『全然大丈夫です』
「あ、連絡！……連絡、するね」
『はい、じゃあ……おやすみなさい』
「ん、おやすみ」
小さく手を振って、照れくさそうに微笑む
遠くなる背中をしばらく見つめた
静かな街路樹の中、独り歩いてきた道を戻る
少しずつ暗くなっていく駅が
一日の終わりを知らせて
ため息を、ゆっくり逃がした
てか、なにやってんだよ俺
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「結局タクシー、か……」
タクシープールに近づくヘッドライトに
せめてもの愚痴をこぼして
乗り込んだその先に目的地を告げた
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ねぇ、A
俺は今でも遭遇したあの時は
全部巡り合わせだと思ってるんだ
あの時、Aが振り返ってくれなかったら
あの時、Aが耳を貸してくれなかったら
そこから先は何一つなかったし
そこから先は何一つ進まなかった
この時の俺は
この先に待つ、二人を包む困難も
この先に待つ、二人の涙も笑顔も
何一つ知らないまま
ただ君へ繋がる複雑な気持ちを
ただ抱えたままだったんだ
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▼SOLA(プロフ) - みーなさん» みーなさん！いつもありがとうございます( ´:ω:` )早速読みにきていただけて嬉しいです。色んな展開を用意してるので楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2020年4月29日 0時) (
レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - ▼SOLAさん新作さっそく読みに来ました！もう楽しみです。これからもよろしくお願いします！！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2020年2月29日 18時
