◆1 days：お名前は？ ページ3
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────────────……
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「……へ？」
疑問と一緒に
ようやく出てきた相槌は
あまりにも間抜けな言葉だった
両手をパチン、と鳴らして
頭を下げる目の前は
異様に異様を重ねた光景で
「いやっ、いきなりこんなこと言うのも……アレだと思うんすけど……」
身振り手振りを増やして話す姿に
不思議と嘘は感じられなくて
頑張って話す仕草を見てるうちに
なんだか少し可笑しくなってくる
「……ぷっ、」
「……ちょ、いま笑ったろ！」
「ごめ、ごめんなさい……なんか可笑しくなっちゃって」
少しだけ優しい空気が流れて
一旦落ち着くと、その人は
静かにマスクをずらす
「そうだ、名乗るの忘れてた……」
やっと並んだ目線
その先は、つい最近どこかで見かけたような
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「……え！」
山田「……はじめまして、山田です」
「うそ……」
山田「ごめんね、本当なんだ」
ふわり、と優しく笑って
キャップのつばを少しあげた彼は
テレビの中でしか見たことのない人で
目の前にある屈託のない笑顔に
どき、と心臓がひとつ鳴る
「……あっ、」
コツ、コツ……
透明なオートロックの向こうには
住人の誰かが近づく足音が聞こえて
山田「……おわっ！」
思わず腕を引っ張って
タイミングよくきたエレベーターに
押し込んだ
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「……あ、ごめんなさい！急に」
山田「すっげぇビックリした、面白いね？おねーさん」
どうしよう……
人がきたから一緒に
エレベーター乗っちゃったけど……
さっき山田さんが言ってたのって……
山田「おねーさん、名前は？」
「……へ？」
山田「名前くらい教えてよ」
「あ、安藤Aです」
目線を並べて小さく会釈すると
ちょうどエレベーターが着いて
山田さんは私の腕を引いて
真似をするように小さく会釈を返した
山田「安藤Aちゃんね……ん、じゃあ日曜までよろしくお願いします」
「はい、……え？日曜？」
改めて確認する視線の先は
少し傾げるアイドルの表情が、あって
今考えれば
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山田「そ、日曜まで。よろしくね？Aちゃん」
この時から
結末なんて決まってたのかもしれない
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ゆーみん - キュンッキュンッしました！！！！ (2020年6月27日 1時) (
レス) id: 2e289340ae (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - 盟さん» コメントいつもありがとうございます！お陰様で完結できました。またORANGEさんのお話が出来上がったらこちらで知らせますので、楽しんでいただけたら嬉しいです(^-^) (2020年4月28日 0時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - 完結おめでとうございます...！REDさんの言動がとてもリアルで引き込まれました！次回作はORENGEさんということで、また読ませていただこうと思います♪お体に気をつけて、無理はなさらないでくださいね(°_°) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 2aa16a942c (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！早速感想頂けて嬉しいです( ´:ω:` )きゅんきゅんして貰えて良かったです。また次回作が出来上がったら、お知らせにしにきますね(●´▽`●) (2020年4月27日 22時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - とても大好きなお話でした！最後までホントにきゅんが止まりませんでした。ありがとうございました。次回作も楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月27日 22時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年7月29日 19時
