◆2 days：音が跳ねる ページ15
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掴まれた腕、手は離れない
息を飲む音さえ聞こえそうで
静かな空間に
アナログ時計の音が響いた
山田「ねぇ、Aちゃん」
「……うん、」
山田「こっちおいで？」
肩を掴んでた手は
ゆっくり髪の毛を撫でて
金縛りにかかったみたいに
動くことも出来なければ
何も返事ができない
どうしよう……
涼介くんに飲み込まれそう
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山田「……ごめんね、冗談」
ぷつり、と糸が切れたように
涼介くんが呟くと
何度か見たことのある仕草で笑う
ゆっくり身体を起こして
ソファに座り直した涼介くんは
ブランケットを手繰り寄せて
私と目を合わせると
頭を撫でながら微笑んだ
涼介くん、違うの違うんだよ
ごめんねなんて言わなくていいの
優しい表情には少し寂しさが見えて
ちくん、って胸が痛くなると
たくさんの気持ちが身体を巡った
涼介くん、あのね
ちょっとビックリして
ちょっと緊張しちゃっただけなの
だから……
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「……いく」
山田「……？」
「そ、そっちいって……いい？」
ごめんねなんて言わないで
そんな寂しそうな顔しないで
そう思ったら
たどたどしく呟くことしか出来なくて
でも、いざ言葉にしたら
蒸発しそうなくらい恥ずかしくて
勇気出して目を合わしても
すぐにそらしてしまう
山田「ん、おいで」
「……うん、」
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優しく差し出してくれた手をつかんで
涼介くんの隣に座る
……どうしよう
なんだかさっきから
ずっと顔、熱い気がする
聞こえないはずなのに
心臓の音が大きい
膝の上にかかったブランケットは
涼介くんの手に渡って
山田「、っと」
「……わ！」
大きく大きく弧を描いて
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降ってきたブランケット
一緒に頭から被ったら
気づくと涼介くんに腕をひかれて
少しだけ膝の上に乗る涼介くんの手
「涼介くん……？」
山田「ん？」
「ど、うしたの」
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やっぱり涼介くん、ずるいよ
山田「誰にも見せたくないなーって、さっきの顔」
悪びれもなく
そんなこと言うんだもん
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ゆーみん - キュンッキュンッしました！！！！ (2020年6月27日 1時) (
レス) id: 2e289340ae (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - 盟さん» コメントいつもありがとうございます！お陰様で完結できました。またORANGEさんのお話が出来上がったらこちらで知らせますので、楽しんでいただけたら嬉しいです(^-^) (2020年4月28日 0時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - 完結おめでとうございます...！REDさんの言動がとてもリアルで引き込まれました！次回作はORENGEさんということで、また読ませていただこうと思います♪お体に気をつけて、無理はなさらないでくださいね(°_°) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 2aa16a942c (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！早速感想頂けて嬉しいです( ´:ω:` )きゅんきゅんして貰えて良かったです。また次回作が出来上がったら、お知らせにしにきますね(●´▽`●) (2020年4月27日 22時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - とても大好きなお話でした！最後までホントにきゅんが止まりませんでした。ありがとうございました。次回作も楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月27日 22時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年7月29日 19時
