008：誰が妹だって？ ページ8
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ダイキ「(あなた)、お待たせ！」
「ん、」
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あれから
トントン拍子で事が進み
入居日になった今日
車に乗ったダイキが迎えにきた
「てか、一人で行けるんだけど」
ダイキ「いやぁ、妹思いだからさ？俺」
「……女兄妹いないクセに」
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ダイキは、お兄ちゃんが一人居るし
私は、弟が一人居る
だけど仕事上は
お互い�犒史絖�
個人的には
設定があった方が仕事しやすいし
色々詮索する変な客も居るから
設定さえ決めてれば
重箱の隅をつつかれなくて済むから
……まぁ、いいんだけど
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ダイキ「なんか、決めておきたいことある？」
「……なんだろ。そっちは？」
ダイキ「俺ら以外を家に呼ばない！……なんかめんどくさそうじゃん？」
「あー、そうだね」
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ニコニコしながら
ハンドルを握るダイキの横顔を眺めて
伊野尾ちゃんの話を
ふと、思い出した
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客観視するのが上手くて賢い
それでいて、冷静なのに情が深い＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
……そんな性格なのに
なんでホスト、やってるんだろう
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ダイキ「おい、」
「……へ？」
ダイキ「そんなに見つめても、なんも出ねぇぞ」
「なんだ、諭吉くらい出てくると思ったのに」
ダイキ「お兄ちゃんには、もっと優しくしてくださーい」
「ちなみに私の方が年上だからね？」
ダイキ「うぇ……、そうなの？」
「嘘だよ、タメだし」
ダイキ「は？次、嘘ついたらチューな」
「は？絶対イヤ」
ダイキ「えぇ……いいじゃん、チューくらいさぁ」
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ダイキと出会って約一ヶ月
いつの間にか
くだらない話もできるようになって
ダイキ「なんかメシ作れる？」
「んー、簡単なのなら」
ダイキ「じゃあ、オムライス！ウインナー入ってる方の！」
「あー、はいはい」
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不思議なタイミングで出会ったのに
昔から知ってるような居心地に
いつの間にか
少しだけ安心して
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ダイキ「よろしくな？……(あなた)」
「……こちらこそ」
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不思議な同居生活は、はじまった
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年4月3日 11時
