006：提案は突然に ページ6
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ダイキ「うわ、景色いいじゃん！」
伊野尾「まぁ、15階だからねぇ」
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連れてこられた一軒目は
15階からの眺めがよくて
三人並んで窓の景色を覗いた
伊野尾「(あなた)ちゃんは、どう？ココ」
「んー、まぁまぁいいと思う」
……廊下が絨毯ってこと以外は
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伊野尾「あ、廊下の絨毯は来週タイル張りに変わるから」
「へぇ、そうなんだ」
気にしてるところに気づくとこ
さすが伊野尾ちゃん
店のマネージャーやってるだけある
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ダイキ「(あなた)ちゃんは、なんでこんな時期に引っ越すの？」
「変な客が居たから」
ダイキ「あー、俺と一緒かぁ」
伊野尾「売れっ子さん達は大変だよねぇ」
まぁ、大変なのは
アイツらの頭の中だと思うけど
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ダイキ「ねぇ、(あなた)ちゃん」
「……なんですか」
ダイキ「ココ、一緒に住まない？」
「……は？！」
ダイキ「伊野尾ちゃん、ココって二人入居できる？」
伊野尾「あー、できるね」
できるね、じゃないよ
なんで私がコイツと……
「いやいや、なんで……」
ダイキ「昼でしょ？出勤」
「え……」
なんで出勤時間バレてんの……
ダイキ「俺、夜仕事じゃん？家に居る時間被らないし、いいと思うんだよなぁー」
「いや、その……」
ダイキ「……家賃と管理費、全部だすよ？」
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……家賃と管理費、全部？
ダイキ「あ、ちょっと考えてくれた」
「そりゃ……」
普通、考えるでしょ
家賃払わなくて済むんだよ？
伊野尾「いいんじゃない？二人とも雰囲気似てるし」
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「女と住んでるのバレたら、大変なのは……そっちじゃ」
ダイキ「いいよ、妹と住んでることにするから」
「妹……」
ダイキ「��(源氏名)ちゃん�瓩砲癲△修譴�らいの設定あるでしょ？」
「あ……まぁ」
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黒いプルオーバーから
向けられた視線は笑っていなくて
冷たい瞳は
私の答えを煽るように
目線を外そうとしない
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ダイキ「ほら、どうする？(あなた)」
傾げられた表情に
至近距離で見つめられた私は
呼び捨てにされたことすら
気づいていなかった
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年4月3日 11時
