032：おかえりな、さい？ ページ33
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ダラダラとリビングに居ると
携帯が通知を知らせた
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ダイキ：もつすくかける
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……なにこれ
画面の中身を読み解こうと
見つめていると
突然電話がかかってきた
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「……っ、もしもし？」
ダイキ「(あなた)〜」
「うん、どうしたの？」
ダイキ「へへっ、かーえるよー？」
「……かなり飲んでるでしょ」
ダイキ「んぇ？飲むのも仕事だってのー」
「あ、はいそうですね」
ダイキ「ちゃんと起きてた？えらいね？」
「まぁ……まだ起きてる、けど」
ダイキ「帰るから！待ってて！ね！」
「わかったよ、待ってる」
ダイキ「へへ、また後でー」
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聞こえてきたダイキの声
シラフじゃないことに
少しだけホッとして
テーブル周りを少しだけ片付ける
そうだよ
仕事柄キャパ以上に
飲むんだから大変だよね
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ピンポーン＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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洗面所の鏡を横目に
少しだけ早足で
玄関のドアに手をかける
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思ったより早く鳴った音
ドキドキする心
気づかれないように
「ふぅ……」
いつからか居た緊張を
小さくため息にのせた
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ガチャ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「……っ、」
「あ……」
「……えっと、」
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ダイキ「ただいまーぁ、」
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ヒカル「あ、ヒカルです……どうも」
ユウリ「ユ、ユウリ……です」
「あ、(あなた)……です」
少しだけ違和感のある状況に
不自然な自己紹介
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ダイキ「(あなた)、帰ったよ！」
黒いスーツに身を包んだ二人に
支えられながら
帰ってきたダイキだけが上機嫌だった
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年4月3日 11時
