序章 ページ1
この話は、私がまだ15歳くらいだったときの話です。
私は村の言い伝え通りに「15の試練」を受け、いとこと共に旅をしていました。
その試練もあと1つと言うときにそれは起こったのでした。
「「キャーーー!!」」
違う所を調査していた従兄弟のタカシとハナの悲鳴が聞こえてきたのです。
「まさか!」
その声は崖の方からでした。
急いで崖のしたに行くと、タカシとハナが血だらけで倒れていました。
「ヴ…グッ…」
「ミュウ…姉…」
言葉を繋ぐのもやっと、という様でした。
「ミュウ…姉…光を…探し…て」
「闇…を倒…して…」
私は訳がわかりませんでした。
「や…闇?」
その時、
「呼んだか?」
「闇!」
そう、ソレは闇としか表しようがない姿をしていた。
黒より更に黒く、夜であれば誰も分からないような…
更にソレは仮面を被っていたのだから、目を凝らさなければ顔の位置も分からない。
「フッ、お前の家系がいけないんだ。俺達を裏切ったりするから」
「裏切るって…?」
「光なんかと合わせようとするから」
「合わせる…?」
私はやっぱり何を言っているのか分かりませんでした。
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作者名:珊瑚 | 作成日時:2013年12月30日 17時