いちばん星☆【8】〜the first star of evening〜 (Ki)

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「……ねぇ」


『えっ…？』









鎌倉へ向かう車の中
みっくんが話しかけてきた









「……体調でも悪いの？」



『えっ……

ううん…っ 元気だよ…？』







「……そ？」




『うん……

えっ……なんで？』








「…なんかおかしくない？

さっきから やけに静かじゃん」





『…！』


みっくんの言葉に
ハッと我にかえった









……確かに車に乗ってからずっと

私 ほとんど 言葉発してなかったかも…









……ううん……違うか






みっくんに着付けしてる時からだ









『……///』

浴衣姿で運転してるみっくんを
横目でチラッと見て
すぐ視線を戻した









『……///』

……だめだ


やっぱり直視出来ない









だって…



浴衣姿で運転するみっくん

すごくかっこいいんだもん…









もう何度も肌を重ねて
みっくんの裸だって何度も見てるはずなのに…




浴衣着たら色気増すって
どうゆうことなんだろ…









『……！』

あっ…







これが男の人が好きな
“チラリズム” ってやつなのかな…？









全部見えてるんじゃなくて
見えそうで見えない



動いた時にチラッとのぞく肌が
色気を倍増させる……みたいな









……そんなことを考えてると




……“ぎゅっ”

『…！』







クリームパンの手が
私の手を包んだ









「……あとで聞くから」



『えっ…』






「……静かな理由」



『…！』








そう言って一瞬
横目で見つめられた視線に

一気に高鳴った鼓動と
どんどん上昇する体温を感じながら






『……///』







うまい言い訳も見つけられないまま






「…！」







握られてる大好きな手に指を絡めた









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